
観光名所として有名な日光ですが、まだあまり知られていない魅力がたくさん眠っていました。お寺に温泉?鳥居にモノを投げるワケとは?
さらに奥に進めば、鳥のせせらぎに神秘的なエメラルドグリーンの湖にも出会えます。夏でも過ごしやすい気温のため“関東の冷蔵庫”と呼ばれます。皆様もぜひ訪れてみては。
“関東の冷蔵庫”奥日光
あなたは関東にある“神秘の湖”をご存じですか?それは、日光にあります。
オランダから来た人
「東京より涼しい。気温が低くて快適ね」
去年は18万人以上の外国人観光客が訪れた日光。その玄関口「東武日光駅」にあるのが「観光案内所」。この日も多くの外国人が訪れていました。
スペインから来た女性たちは、バスで向かいたい場所があるようです。
案内スタッフ
「ではバスチケットを買ってください」
スペインから来た人
「分かりました。ありがとうございます」
小学校の先生だという女性たち。お目当ては?
スペインから来た人
「これよ。日本で一番きれいな場所の一つだって」
駅から路線バスに揺られること、約1時間。目的地に着きました。
スペインから来た人
「こっちは涼しいですね」
やってきたのは「奥日光」です。誰が呼んだか“関東の冷蔵庫”。そのワケは平均気温にあります。去年8月は、なんと20.8℃。まさに“冷蔵庫”です。
このお店の先にSNSで見つけたというお目当てのスポットが。
スペインから来た人
「すごいわね」
「ベリーナイス」
「ファンタスティック」
奥日光“三名瀑”の一つ「竜頭の滝」です。噴火によってできた溶岩の上を210メートルにわたり、水が流れ落ちてきます。
スペインから来た人
「音がすごい。夏にピッタリね」
近くにあった温度計は19.8℃を示していました。
竜の頭どこ?
突然ですが問題。ここ「竜頭の滝」は、竜の頭に見えることから、その名がつけられました。どこだか分かりますか?
スペインから来た人
「(Q.竜の頭はどこ?)ええ?」
正解は……左右に流れる滝を竜のヒゲに見立てているそうです。
スペインから来た人
「なるほどね…ちょっと分かりにくいけど」
老舗茶屋で食事
「龍頭之茶屋」は100年以上続く老舗。
おなかが空いた女性たちは昼食をいただきました。
スペインから来た人
「とても熱いけど、おいしいわ」
竜頭の滝をのぞみながら取る食事は格別です。
スペインから来た人
「VIP席ね」
「荷物ない」フランス人困惑
再び、東武日光駅の観光案内所。
オープンして間もなく、慌てた様子の外国人男性が駆け込んできました。
フランスから来た人
「きのう、バッグを置き忘れてしまったんです」
「(Q.どこですか?)その辺です。よく覚えていないんです」
前日、家族と一緒に日光を観光したフランス人男性。
電車で日光を離れてから、忘れ物をしたことに気付いたといいます。
フランスから来た人
「“北千住行き”に乗ったんです」
「(Q.バッグは駅の中に忘れた可能性も?)そうかも」
案内所のスタッフが付き添って、駅の事務室へ向かいます。と、ここで衝撃の事実が。
フランスから来た人
「(Q.バッグを見つけるため北千住から戻ってきたの?)違います。箱根からです」
「(Q.箱根!?)そうだよ」
聞けば、男性は忘れ物に気付いたものの、箱根に宿をとっていたため家族と一泊。午前5時に出発して、1人で日光に戻ったというのです。
案内スタッフ
「駅でバッグを忘れたって」
と、その時。
フランスから来た人
「それだよ」
「(Q.これ?)それです」
男性のバッグが届けられていました。ホームに置き忘れていたといいます。
フランスから来た人
「ありがとうございます」
バッグには大切なものが?
フランスから来た人
「洗面用具に、ライト、あとは充電器とかたくさん入っているよ。これからまた戻らないと」
男性は、再び4時間近くかけて家族が待つ箱根へ戻るそうです。
湯波を使った料理
「東武日光駅」の目の前に、気になる行列を発見。カナダ人男性も並んでいました。
カナダから来た人
「オイシイ。甘じょっぱくて、とてもおいしいですね」
実はこのまんじゅうには、日光の名産品が使われています。何だと思いますか?
正解は……「湯波」なんです。
まんじゅうの生地に湯波を使用した「揚げゆばまんじゅう」。仕上げに粗塩をかけているので、甘じょっぱい味わいに。
イギリスから来たカップルも初体験。
イギリスから来た人
「外はパリパリしているのに中身はやわらかくて、とてもおいしいです」
さらに日光ならではのラーメンを発見しました。こちらはラーメン好きだというカナダから来た家族。
カナダから来た人
「ベリーグッド。豆腐の食感に近いですね」
これぞ、外国人の一番人気「湯波ラーメン」。日光の湯波を「白だし」と「しょうゆ」で煮込んで味付け。しょうゆ味のラーメンにトッピングしています。
家族みんな、「湯波」初体験。
カナダから来た人
「僕は豆腐の食感がちょっと苦手だけど、湯波は違っていておいしいよ」
日本人でも知らない穴場
湯波ラーメンを食べたカナダ人家族。
これから行ってみたいスポットがあるといいます。
やっぱり世界遺産の「日光東照宮」……と思ったら左手へ。そこは、日本人でさえ知らない人もいる穴場でした。
東照宮の裏手を歩くこと約20分。
カナダから来た家族
「到着したわ」
こちらは820年に創建された「滝尾神社」。
その参道に奇妙なものが置いてありました。
カナダから来た家族
「3つでいいんだね」
「(Q.願い事は?)世界中を旅したいな」
置いてあるスポンジボールで何をするんでしょうか。
江戸時代に建てられたというこの鳥居。実はこれ、「運試しの鳥居」という立派な文化遺産なんです。この穴に1つでもボールが入れば、願いがかなうとされています。
一家の大黒柱、お父さんの願いは?
カナダから来た家族
「ずっと幸せでいられるように」
江戸時代に始まったと伝えられるこの風習。当初は石を投げていましたが、今は文化財保護のためスポンジボールになりました。
カナダから来た家族
「願い事は秘密よ」
結局、誰もボールを入れることができませんでしたが…。
カナダから来た家族
「最高だったよ。いい散歩になりました」
「これぞ日本って感じ」
1日約150人が訪れる日光の観光案内所。
案内スタッフ
「ちょっと待って。これを息子さんに」
オーストラリアから来た家族
「折り紙ですね、ありがとう」
折り紙をもらったのはオーストラリアから来た家族。彼らも、真夏でも快適に過ごせる奥日光へ向かいました。
オーストラリアから来た家族
「滝が流れているわ」
「本当だ」
「大きな滝だな」
高さ約97メートル。ご存じ「華厳の滝」です。
オーストラリアから来た家族
「すべての景色が素晴らしい」
「これぞ日本って感じだね」
温泉に入れるお寺
“関東の冷蔵庫”には、人々を引き付けてやまないホットな場所も。
この日出会ったのはオランダから来た親子。
オランダから来た親子
「とてもいい所だと聞いて来たんです」
やってきたのはお寺です。ここでどうしても体験したいことがあるといいます。
なんとこちらは、全国でも珍しい温泉に入れるお寺なんです。その名も「日光山温泉寺」。かけ流しの温泉は、乳白色の硫黄泉です。
オランダから来た親子
「いい気分です。足が軽くなった感じで。リラックスできますね」
お寺の温泉は午前8時から午後5時まで利用できます。
オランダから来た親子
「心がよみがえった感じです。少し疲れていたけど、また元気をもらえました」
神秘的なグリーンの湖
ここ奥日光の“奥”に、知る人ぞ知る神秘の湖があるといいます。
奥日光を案内している観光ガイド
「原生林に囲まれた神秘的なグリーンの湖と出会える」
そこは「温泉寺」から3キロの場所。ハイキングコースを歩くこと1時間以上かかる秘境です。と、その時、出会ったのは神奈川県から来たカメラマン。
神奈川から来たカメラマン
「何回も来ているけどいい所。人がいないから」
それでは、お見せしましょう。そこは、確かに神秘的なエメラルドグリーンに輝く湖でした。
山の噴火で流れ出た溶岩によって沢がせき止められてできたという2つの湖。「刈込湖」と「切込湖」です。
そのほとりで、60代の男性にも出会いました。埼玉県から来たといいます。
埼玉県から来た人
「ここだけは来たことがなかった。前から知っていたけど。東京の36℃と比べたら天国」
この日(先月24日)、東京は猛暑日。奥日光の最高気温は22.8℃でした。
男性は妻と一緒に来ていました。
埼玉県から来た人
「静かでとてもきれい」
「(Q.歩いてきた甲斐(かい)あった?)はい」
聞こえるのは鳥のさえずりと風の音。
奥日光の自然が生み出した神秘の湖です。
(2026年8月11日放送分より)
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