マンションで停電・断水続く 80歳が12階を4往復…水の運搬も 千葉豪雨発生から1週間

マンションで停電・断水続く 80歳が12階を4往復…水の運搬も 千葉豪雨発生から1週間
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 千葉県で発生した記録的な豪雨。20日で1週間となります。幹線道路に放置されていた車両も撤去されるなど、復旧が進んでいる一方で、電気施設が水没したマンションでは、今でも停電と断水が続いています。

【画像】大小の石や砂の隙間から見える「稲穂」 千葉・大網白里市

田んぼに土砂流入 稲が下敷きに

 辺り一面を埋め尽くす石と砂。中には10センチを超える大きな石もあります。

大小の石や砂の隙間から見える「稲穂」
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 大小の石や砂の隙間から見えるのは「稲穂」です。

コメ農家 平賀久光さん(79)
「(Q.ここ田んぼだったんですか?)田んぼだよ、田んぼ。一緒に来てみて。稲がこれ」

6日前までは田んぼだった場所
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 この6日前までは田んぼだったという、この場所。13日に発生した豪雨により、近くにある線路から大量の土砂が流れ込んだといいます。

 線路の近くに行ってみると、本来、道があった場所に土砂と共に大きな土のうが崩れ落ちていました。

道のあった場所に土砂と土のうが
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 これらの土のうは3年前の台風接近の際に土砂崩れ対策として積まれたものでしたが、今回の豪雨で崩れたといいます。

 この他にも、パイプのような物や車のタイヤ、脚立なども土砂と一緒に流れ込んできていて、その影響で稲が倒れてしまっていました。

「結局このやつの下がね、泥で埋まっちゃってるから、もう使い物にならない。収穫はもうできないね」

収穫間近だった稲
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 被害を受けた田んぼの稲は収穫間近のものでした。

「やっぱり悔しいよね。1週間後には稲刈りできたのにね」

農水大臣 田んぼなど視察

 千葉県は温暖な気候を生かした関東有数の早場米の産地です。

平賀さんの田んぼ
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 平賀さんの田んぼでは今年、およそ1800キロのコメを収穫予定でしたが、今回の豪雨の影響でおよそ120キロ、15分の1の量しか収穫できないといいます。

「今年はね、良い稲を作ろうと思って、イノシシよけとか、いろんなことをやって。手入れ、維持管理をちゃんとしていて。だから残念だね。悲しいよ。もう心の中が大雨ですよ」

鈴木憲和農水大臣
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 豪雨発生から6日、鈴木憲和農水大臣が19日に千葉県内の田んぼなどを視察しました。

鈴木大臣
「いつからですか、稲刈り」

担当者
「8月のお盆すぎから」

鈴木大臣
「もう始まるところだ」

政府は被害農家の支援へ対応急ぐ
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 政府は、被害を受けた農家への支援など今後の対応を急ぐ考えです。

鈴木大臣
「収穫できたとしても、品質上コメが出荷できないということもあろうかと思いますので、稲刈りまで時間がありませんので、方針を出させていただきたいと思います」

断水続く地域 復旧完了へ

 雨の影響なのか、田んぼのへりはごっそりと削れています。ガードレールの支柱が剥き出しの状態です。

千葉市小食土町
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 豪雨による爪痕が残る千葉市小食土町。このエリアでは19日も断水が続いていました。

 給水所にはタンクなどを持った地域住民の姿がありました。

「お風呂はちょっと困りますよね。お風呂とか洗濯、洗い物。こういう長い断水は初めてですから」

断水の原因は水道管の破損
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 断水の原因は、豪雨で道路が大きく崩れたことによる水道管の破損です。

 市の水道局職員などが水道管内の泥水を取り除くなど、19日も復旧作業にあたっていました。

97歳と84歳の夫婦
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 午後5時ごろ、給水所に来た97歳と84歳の夫婦。歩いて2分ほどの自宅から共にシルバーカーを使いやってきました。


「洗濯しようと思って」
「(Q.洗濯?)うん、私このシャツきょうで1週間になっちゃうの」
「ちょっと洗濯とトイレが一番困るなあと思って」


「工事の方は終わったんですか?」

職員
「工事は終わっていて、今、水を順次流して洗浄をしています」


「掃除をやっているわけ」

職員
「そうです。もう少し洗浄に時間がかかります」

復旧で住民は喜びと安堵

 夫婦が給水したのは4袋分で、重さはおよそ28キロ。

シルバーカーに乗せてゆっくりと自宅へ
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 生活に欠かせない大切な水をシルバーカーに乗せて、ゆっくりと自宅に帰っていきました。

職員
「水道まだです」

住民
「いつから(水道使える)?」

職員
「きょうの夜までには間に合うように、夕方から夜です」

住民
「きょうお風呂入れる?」

職員
「入れると思います」

各家庭の水道の元栓を開ける
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 そして19日午後8時ごろ、水道局の職員が各家庭の水道の元栓を開けると…。

 6日ぶりの水道の復旧に住民から喜びと安堵(あんど)の声が聞かれました。

6日ぶりに水道復旧
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「良かったです。これで心置きなく水使えます」
「早く直していただいて、ほっとしているのが一番ですね」
「(Q.これでやっと日常に?)はい、戻れます、やっと」

 一方で、依然として断水と停電に悩まされている人たちもいます。

停電で80歳が12階を4往復

 千葉市にある12階建てのマンション。

地下にある電気設備が浸水
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 地下にある電気設備が浸水したため、停電が発生。エレベーターが使えず、住人たちは階段での上り降りを余儀なくされています。

花澤美代子さん(80)
「(Q.何階に住んでいるんですか?)一番上(12階)。だから大変なの。階段を上って下りて、上って下りて」

1日4回は1階から12階まで上り下り
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 最上階に住んでいる80歳の花澤さんはこのマンションで一人暮らし。食料の買い出しやごみ捨てなどで1日4回は、1階から12階まで上り下りするといいます。

「(Q.今、何階ですか?)ここは6階です」
「(Q.まだ半分ですか?)はい」

トイレや手洗いの水くみへ
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 階段を上ることおよそ7分、ようやく家に到着。少し休憩をした後、今度はトイレや手洗いに使用するための水をくみにいきます。

 18日、マンションの居住部分の停電は解消されたものの、貯水槽から水を送る電動ポンプは復旧していないため、断水が続いたままです。

「(Q.結構入ってますね、持てますか?)持てるよ」

「自分でやるしかない」
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 片方のバケツには水がなみなみと、そしてもう片方には500ミリリットルのペットボトル4本が入っています。

「誰かやってくれるわけじゃないから、もうしょうがない。自分でやるしかない」
「そーれ行くぞ」
「電気があっても水がなければ、どうにもならないんだよね。水ってこんなに大切なものなんだなって。自分で『これが一生続くわけじゃないよ』『大丈夫だよ、頑張ろうね』自分にそういう声かけないとね」

トイレ用の水を階段で運搬

 10階に暮らす伊藤賀津哉さん(67)。 豪雨による停電から5日ぶり、各住戸の停電は18日に解消されました。

「とりあえず電気が通っただけでありがたいよね。エアコンが使えるからね」

ランタンと懐中電灯の明かりで生活
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 停電が解消するまでは、ランタンと懐中電灯の明かりで生活していたといいます。

 断水が続いているため、トイレ用の水は近くの公園にくみにいくという伊藤さん。重たい水を抱えて上る10階までの階段は、67歳の体にはこたえるといいます。

「エレベーターが動かないのが一番きついよね。エレベーターが動いてくれれば水も運べるわけよ。階段を10階までポリタンク持ってさ、運べって言うのは無理でしょ、もうこの歳になってさ」

汗拭きシートで体を拭く
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 断水しているため風呂には入れず、毎日、汗拭きシートで体を拭く伊藤さん。豪雨により、車も被害に遭いました。

「俺の車は水没しちゃったからさ、もう廃車になっちゃったんだよね。150万円ぐらいかな。(買って)まだ3年ぐらいですよ。もう越しちゃってるよ、怒り。越しちゃって、もう諦めちゃってる」

(2026年8月20日放送分より)

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