
人型ロボット実用化元年と言われている中国で、人型ロボットによる運動会が始まりました。陸上競技ではウサイン・ボルト氏を超えるロボットも現れました。
16の国から2056台のロボットが参加
激しいキックとパンチの応酬に沸く観客。一方、サッカーではナイスシュート。さらに、なんと3メートルに迫る垂直飛び。
今年で2回目となる、中国で開催中の世界人型ロボット運動会。
マイクの前に立つロボットが右手を上げ…。
ロボット
「ロボット選手全員を代表して厳粛に宣誓します」
ロボットによる選手宣誓で開会。
16の国から2056台のロボットが参加し、スポーツ競技から家事、精密作業など、5日間で全51種目が予定されています。
短距離走で人類超え記録続出
中でも陸上競技では、あのウサイン・ボルト氏を超える記録が飛び出すなど、人型ロボットの進化は新たな段階に入りました。
今年4月に行われたハーフマラソン大会。人類の世界記録より速い50分26秒を記録し世界を驚愕させましたが、今大会では短距離でも「人類超え」が続出。
初日に行われた陸上400メートル、大型部門の予選。ペースを落とすことなく、カーブもうまく回り…タイムは39秒70。人類の持つ世界記録43秒03より3秒速いタイムに、会場内は大盛り上がり。
そして、決勝も倒れずになんとか走りました。優勝タイムは38秒15。さらに記録を更新しました。
100メートル予選でも9秒台が続出。去年の最速タイム・21秒50を大幅に更新するハイレベルな戦いが続く中、ウサイン・ボルト氏の持つ人類最速記録9秒58を超えるロボットが相次ぎました。
転倒や発火…トラブル多発
去年よりもスピードアップが目立った一方で、トラブルも。
各レーンのロボットが紹介されていく中、走る前から倒れこんでしまい、レースはそのままスタート。
他にも、レース中にバランスを崩し転倒。すると、担架に乗せられ、まるで人のように運ばれていきます。
中には、こんなロボットも…。ゴール直後、マットに激突し、倒れると同時に発火。すぐさま消火されましたが、走った後の減速や制御には課題も見られました。
AIロボット社会進出へ
中国企業「ユニツリー」の王興興CEOは、ロボット開発は大幅な進化を遂げているとし、社会進出についてこう述べました。
「(人型ロボットの普及は)早ければ2、3年、遅くても5年から10年で実現します。(家庭など)未知の環境に置かれても、言語指示だけで80%の作業をこなせるようになった時がその瞬間です」
2026年は、AIが画面の中から現実世界へ踏み出す「フィジカルAI元年」とも呼ばれています。
AI大国アメリカでは、「一家に一台のロボット」という未来の第一歩が始まりました。
世界的AIチップメーカー、エヌビディアの支援を受けるロボット企業ワンエックスが開発した家庭向け人型ロボット「NEO」。
2年前の時点で、すでに簡単な家事を行える繊細な動きや、人との基本的なコミュニケーションができるレベルにまで到達していました。
こちらの実験映像。出かけるそぶりを見せる女性。すると、自然にかばんを渡します。
そして去年、一般販売に向け、予約受付がスタート。最新型は「社員の自宅で使用する段階」まで性能が向上したといいます。AIが自ら判断し、家事をこなします。
会話で意思疎通もでき、暮らせば暮らすほど成長するというロボット。費用は月額約8万円のサブスクリプションなどで、今年中に一般家庭への納品を目指しています。
(2026年8月24日放送分より)
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