25日、金子恭之国交大臣は閣議後の記者会見で、今年7月1日から引き上げられた国際観光旅客税(いわゆる出国税)の増収分の使い道について問われた。
【映像】「バランス欠いているのでは?」質問の瞬間(実際の様子)
会見では、記者から、税の引き上げに伴い増収分が概ね外国人の負担となっている現状について指摘があった。記者は、その使い道にクマ対策が含まれることに関して「ほぼ全額を実質的に外国人が負担することになり、受益と負担のバランスを欠いているのではないか」と質問。昨年度まで一般財源で行われていた事業に税が充当されている状況にも触れ、今後の見直しを含めた考えを質した。
これに対し金子大臣は、予算編成全体は財政当局の所管であるとして回答を差し控えた。その上で、「国際観光旅客税は国際観光振興のために旅客から特別に徴収されるものであることから、透明性や使途の適正性をしっかりと確保する必要がある。各事業の使途の適正性の判断や効果検証は事業所管省庁の責任で行われるものであり、各省庁において説明責任をしっかりと果たしていただきたい」と述べた。
さらにクマ対策に関しては、「インバウンド観光客が多く訪れる国立公園等も含まれているということも含めて、これは必要なことだ」と主張し、オーバーツーリズム対策などに「適正に取り組んでいる」と説明した。
しかし、記者から「クマ対策に出国税を使うべきでないという論点ではなく、62億円の事業費の中で60億円を実質的に外国人が負担するのは、受益と負担の関係を考えると少しバランスを欠いているのではないか。今後も見直さずに当初の配分を続ける考えか」と重ねて問い詰められる場面もあった。
金子大臣は、制度が今年7月にスタートしたばかりで使途の適正性や効果検証は事業所管省庁で現在検討されているとした上で、「今年やったものについて来年はこういうことをやってみようという意味で、可能性は多くある」と回答。
そして、「どちらかに偏っているということではなく、インバウンドの6000万人達成に向けて取り組みを進めている。進化をさせながら、改善をさせながら、今年から始まった使い道については、今後しっかりと検証しながら、より良いもの、またそういうご懸念がないように取り組んでいきたい」と述べた。
(ABEMA NEWS)

