【独自】1人は駅構内へ…見えてきた犯行前後の足取り “トクリュウ”関与の有無は

【独自】1人は駅構内へ…見えてきた犯行前後の足取り “トクリュウ”関与の有無は
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『中野ブロードウェイ』にある時計店で、2億円分の高級時計が窃盗された事件。逃走した犯人の足どりが見えてきました。

【画像】床に散乱したガラスの破片も 2億円相当の時計窃盗事件の現場

犯行1分後に撮影されたとされる現場。

飛び散るガラス、無造作に放り投げられた赤いハンマー。ショーケースには、商品が抜き取られた跡がある一方、手つかずの時計も数多く残されていました。

時計店
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盗まれたのは、2900万円から6500万円と、いずれも超高額の腕時計4本。こうした時計を狙って持ち去ったとみられています。

時計店の従業員
「基本的に、普段はバックヤードにいる。客が来たら、商品がある場所に出て行く。今回は、出ていったときには、すでにショーケースが割られていた」

目撃者もガラスが割れる音とほぼ同時に、男が逃げていたと証言します。

目撃者
「『ドン』とすごい音がしたので振り返った。そうしたら店から男が1人、逃げていて、店員が追いかけていた。(Q.すごい音というのは)爆発音みたいな『ドン』という音」

25日、1階にある時計店に黒づくめの2人組が侵入。1人がハンマーでショーケースを破壊し、もう1人は、見張り役のような動きをしていたといいます。腕時計4本を盗み、逃走するまで、わずか10秒ほどでした。

防犯カメラには、犯行前、店の前で様子をうかがうような姿も映っていたといいます。

黒ずくめの2人組
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男2人の犯行前の動きを追うと、そこにも計画性が見えてきます。

現時点で、男の姿が付近で確認されているのは、事件発生の15分前。

所村武蔵アナウンサー
「捜査関係者によりますと、男が逃走に使ったとみられる電動キックボードは、犯行の約15分前に中野駅の周辺で借りられていたことがわかりました」

男が利用した電動キックボードのシェアサービス。東京都内には、去年9月時点で、7000カ所以上のステーションがあり、空きがあれば、スマートフォン一つで借りることができます。ただ、利用には、免許証などによる本人確認のほか、電話番号の登録も必要です。

電動キックボードのシェアサービス
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警視庁は、利用者について、把握はしているとする一方、連絡が取れているかなどについては明らかにしていません。

犯行前、2人がどこで合流したのかはわかっていません。ただ、犯行後は、2人一緒に逃げ、途中、別々の方向に。ところが、その後、近くの中学校付近で、再び合流していたとされています。そこで、電動キックボードを置き去りにし、犯行時に着ていた服から着替えたとみられています。

所村武蔵アナウンサー
「逃走していた2人のうち1人は、JR中野駅の構内に入っていたことが捜査で明らかになりました」

捜査関係者によりますと、中野駅構内で別の人間に盗品を渡して駅から出たのか、電車に乗って逃走したのかは、まだ確認ができていないとしています。

捜査幹部の1人
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捜査幹部の1人は、可能性の一つとして、こんな見方をしています。

捜査関係者
「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)っぽくない印象だ」

SNSなどで見ず知らずの実行役を募り、時計店などを襲う犯罪や、強盗事件がここ数年、多発しています。そうした事件では、実行役が主犯格らから“使い捨ての駒”として扱われ、杜撰ともいえる犯行も目立ってきました。

一方、今回の事件について捜査幹部は、わずか10秒という“手慣れた犯行”などは、これまでのトクリュウ事件では、あまりみられないと指摘します。

警視庁によりますと、行方を追っている2人は、いずれも20歳くらいで、身長は170センチ程度だとしています。

“トクリュウ”の関係は?

捜査関係者への取材でも見立てがわかれているようです。

ある捜査幹部は「今回のような事件が起きた場合、トクリュウによる犯行を疑うのは当然で、まずはその線を捜査する必要がある」と話します。

別の捜査幹部は「今回は、トクリュウっぽくない印象だ」と話しています。その理由として、2つ挙げているのが、わずか10秒という犯行が妙に手慣れている点。そして、今回は、強盗事件ではなく、“窃盗事件”として捜査されています。つまり、店員に暴力を振るったり、脅したりすることなく、高額の商品を確実に盗んでいることから、トクリュウのような杜撰な犯行ではなく、“素人さ”がないという点です。

石原行雄さん
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高級腕時計には、シリアルナンバー(識別番号)がついています。

犯罪ジャーナリストの石原行雄さんは「盗難品の高級腕時計のシリアルナンバーは、警察が買い取り店に知らせる仕組みがあり、盗難品が持ち込まれた場合、買い取り店は警察への届け出が義務付けられている。このため、日本国内で、盗難品の腕時計を売るのは難しい」と話します。「海外では盗難品でも換金ルートがいくらでもある。例えば、東南アジアには、ブラックマーケットがあり、腕時計が本物か偽物かどうか確認はするが、盗難品かどうかまではチェックはしない。犯人は、海外で腕時計を売りさばく販売ルートを持っているのではないか」と指摘します。

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