
実は世界でも今、異常気象が相次いでいるということです。ネパールで大規模な洪水が発生しています。ツアーに参加していた日本人5人と、現状で連絡が取れていないということです。
洪水の原因は?
山のほうから押し寄せる、大量の濁った水。激しい水しぶきを上げて流れる濁流は勢いを増し続け、その水位は橋の高さを超えるほどに…。そして水圧に耐え切れず、橋は崩れ流されてしまいました。
ヒマラヤ山脈に位置するネパール中部のラスワ郡で発生した大規模な洪水被害。水が激しく流れ、一部が泥で覆われた住宅街。水が引いた地域の建物は一部崩壊し、車は泥に覆われてボロボロに。流されてきた大きな石や、建物の壁の一部が、道に散乱しています。
ネパールメディアは、中国のチベット自治区からネパールのラスワ郡へと流れるボテコシ川で鉄砲水が起きたことが洪水の原因だと報じています。
一方で、ネパールのカナル外相は、国境地域で地震が発生し、その影響で地滑りが起きたことが原因である可能性にも言及しています。
日本人5人連絡取れず…
土石流が発生した8月26日に撮影された衛星画像です。ネパール・中国の国境地帯からは直線距離でおよそ40キロ下流にあたり、中央には茶色いトリシュリ川が確認できます。
この画像の中央部分を拡大すると、画像中央に見える赤い屋根の建物は学校、茶色い部分は川の流れか、土石流が運んできたばかりの土砂だとみられます。
茶色い部分は、学校のすぐそばにまで達しています。
3日前の画像を確認すると、全く違う地形がそこにはありました。
赤い屋根の学校と川は離れていて、学校の東側には川沿いに伸びる道路と、たくさんの建物が確認できます。
しかし、土石流発生後の画像では川幅が3倍ほどになり、学校の東側にあった道路や建物、さらに川の対岸にあったはずの道路や建物も消えています。
ひざの辺りまで泥水に浸かった住宅をのぞくように集まる人々。すると中から、一人の男性が救助隊員に背負われて出てきました。
男性は全身泥だらけの状態。外に出た瞬間、複数の隊員が体を支え救助しました。
現地では多くの救助隊員が被災者の救助に当たりましたが、被害は甚大です。
ネパールメディアなどによると、この洪水で水力発電所をはじめ、多くのインフラが破壊され、これまでに157人が死亡。
観光当局によると、外国人391人を含む観光客400人以上が行方不明になっているということです。
現在、連絡が取れていない日本人5人は同じツアーに参加していますが、関係性やツアーの詳細は分かっていません。
現地の日本大使館は26日夜の時点でネパール政府に対して捜索および救助などの要請をしていて、「邦人保護の観点から引き続き情報収集を続ける」としています。
南米で大雨 土砂崩れも
大雨による被害は別の地域でも…。南米では、豪雨が住民の生活に牙をむきました。
チリ北部のアントファガスタ州では3日連続で雨が降り、坂の下には流されたのか、泥で茶色く染まった車が密集しています。
住人
「雨の音が聞こえたので見に行くと、トラックや車が泥の中を流されていました」
街にはタイヤが半分以上泥に埋まった車や、泥まみれのソファーなどの家具が散乱。一番被害が大きかったこの地域では、年間降水量の6倍にあたる雨が数時間で街を襲いました。
ロイター通信によると、家屋のおよそ60%が損壊。一時724人が避難所に身を寄せました。
住民
「私たちはすべてを失った。何カ月ものローンを組んで少しずつ手に入れた物が一瞬にして消えました。身に着けているものだけになりました」
チリ北部のタラパカ州では、孤立状態になっていた高齢者を救出する様子も。現地防災局によると、21日時点で1人が死亡、3人が負傷しているといいます。
土砂崩れによる立ち往生も
隣の国ペルーでは、世界遺産マチュピチュへ向かう山道から濁った水が流れ、街の至る所で車が水没しています。
撮影者
「もっと水があふれてくるぞ。戻らなきゃ」
住人
「コンロとか、プレゼントでもらったばかりの新品の物です。誕生日と母の日にもらったプレゼントなのに、中に水が入って全部ダメになった。全部ぬれてしまったので、着るものがない」
家の中は家具が散乱し、歩くのもやっとの状況。壁には胸の高さまで浸水した跡がくっきりと残っています。
足止めされている人
「子どももいる。高齢者もいる。4日間立ち往生しているので、支援してほしい」
南部の幹線道路では土砂崩れによる立ち往生が発生。その距離、およそ10キロです。
撮影者
「どうして、ここに泥があるんだ。山がどうして流れ出したんだ」
土砂崩れ現場では、トラックより高くまで土砂が積み上がり、完全に埋もれている車両のようなものも見えます。
この土砂崩れで2500人以上が立ち往生することとなり、自治体職員が食料を配るなど対応に当たりましたが、あきらめたのか、荷物を持って泥の中を歩いている人の姿もありました。
中国でも洪水が…
中国南西部の広西チワン族自治区では、先週末、台風19号に伴う豪雨で、洪水被害が発生。流れ込んだ濁流で、街は茶色に染まりました。
川の水位は橋のぎりぎりまで上がり、大量の漂流物がたまっています。
ボートに乗り、冠水した街を捜索する救急隊。目の前の高さに見えるのは、道路の上にあるはずの案内標識です。
その右側に見えるのは、建物の屋根。元の状態が確認できないほどの深さにまで水位が上がっていることが分かります。
中国の国営テレビ(CCTV)によると、この洪水の影響で約5万4000人が避難したといいます。
フランスでは巨大な竜巻
異常気象による災害は、ヨーロッパでも起きています。
撮影者
「なにこれ!」
フランス南部で24日、猛烈な風が発生。空から伸びる漏斗状の渦が地上へと伸びていき、砂ぼこりを巻き上げながら、みるみるうちに大きくなっていきます。
カメラが捉えた巨大な竜巻は、人口1000人ほどの村を直撃。
撮影者
「なんて恐ろしいの。右のカギを閉めて。右行って!」
風が吹き荒れる中、ひびの入った窓を必死で押さえる男性。気象当局によると、風速55メートルを超える風だったといいます。
撮影者
「やめて、あきらめて、やめて!」
猛暑が続いていたフランス南部では今週、雷雨などの不安定な天候が続いていました。
24日の時点で、およそ2800世帯が停電。地元メディアによると、村に500棟ほどある家屋のうち300棟以上が屋根を飛ばされるなどの被害を受け、102棟が全壊したということです。
住人
「私たちは逃げました。本当に逃げるしかなかったんです。いきなりだったんですけど、本能的に逃げなきゃと思いました。逃げなかったら死んでたんだと思います。見ての通り、全部がぐちゃぐちゃ。全部が破壊されました」
これまでに48人が負傷し、20人が入院したということです。
イギリスでは深刻な干ばつ
イギリスでは、こんな異常気象が起きています。
深刻な干ばつに見舞われているイギリス。3年前の8月には、緑の芝生が青々と生い茂り、多くの人が芝生の上でくつろいでいるのが分かります。比べてみると、その違いは明らかです。
アイルランドの観光客
「緑色の芝生のほうが好きです。今は前の芝生とは違う状態で、見ていて悲しくなります」
イギリス政府によると、イングランドのおよそ7割が干ばつ状態にあるとしています。
イギリス人
「本当にひどいわ。水を3時間使ったら4時間中断するなんて。私は水洗トイレの流す水や、庭の草木にやる水も節約しているわ。本当に大変よ」
ニューヨーク州で竜巻
先週、ニューヨーク州を襲った嵐。海が近い郊外では、竜巻が発生しました。
現地メディアのニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州では2つの竜巻が相次いで発生し、屋根や壁が剥がれ落ちるなど、およそ50棟の建物に被害が及んだといいます。
(2026年8月27日放送分より)
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