コンビニおにぎり、回転ずし…なぜ?値上げの秋に「3つの値下げ」

コンビニおにぎり、回転ずし…なぜ?値上げの秋に「3つの値下げ」
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 8月もまもなく終わり、やってくるのが“値上げの秋”です。調べてみると、そんな流れに逆行した“3つの値下げ”がありました。それはなぜなのか、何なのかをみていきます。

【画像】回転ずし 値下げの理由は“値上げ”?

きっかけは客の“素朴な疑問”

 まずは来月の“値上げ”についてです。帝国データバンクによると、9月は2026年内で最多となる「4531品目」の値上げが控えていて、約3年ぶりとなる大規模な値上げラッシュになる見通しだといいます。

 テレビ朝日の3人の記者が、取材でつかんだ“3つの値下げ”の理由を深掘りしていきます。どれも、私たちの暮らしに身近なものばかりです。

大手3社でおにぎりを値下げ
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 まずは、「コンビニのおにぎり」。ローソン、セブン-イレブン、ファミリーマートの大手3社で、おにぎりを値下げする動きが相次いでいます。中でも、ローソンが値下げに踏み切ったきっかけは、客からの“素朴な疑問”だったそうです。

 コンビニ担当の照井記者に話を聞きました。

価格が抑えられる見込みがつき値下げへ
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コンビニ担当 
経済部 照井琢見記者

「ローソンはこの1カ月ほど、値下げの検討を続けてきた。コメの在庫が増えて値段が下がっているということがニュースで伝えられると、消費者としては『なぜ、おにぎりの値段は下がらない?』と疑問を抱きますよね。こうした声も考慮したそうです」
「コンビニは数カ月先の分まで原料を確保していますから、コメの値段が下がったからといって、おにぎりの原価がすぐに下がるわけではありません。ただ、今後も価格が抑えられる見込みがついたことで、値下げに踏み切ったそうです」

 ローソンの値下げが話題になると同時に、ファミリーマートやセブン-イレブンも一斉におにぎりの値下げをアピールします。

“値下げ合戦”
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「ファミリーマートは、『大きなおむすび』の1品目について、原材料などを一部見直したうえで値下げをします。実はこの値下げ、ローソンが話題になる1週間前に発表していましたが、再度アピールした形です。セブン-イレブンも売れ筋の2品目について、すでに値下げに向けて調整を進めていましたが、発表を早めたというのが実態のようです」
「今回の“値下げ合戦”はコンビニ各社が看板商品のおにぎりをめぐり、しのぎを削る状況が垣間見えた瞬間」

 照井記者は、各社のおにぎりでは“負けられない”というプライドが、この値下げにつながっているといいます。

店内“価格差拡大”戦略

 2つ目は外食業界から、「回転ずし」に関する値下げの情報です。

来月4日から値下げ
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 回転ずしチェーン「くら寿司」は、来月4日から、全国の313店舗で、現在、一皿115円の商品20品目を、110円に値下げすると発表しました。

 おにぎりと同じようにコメの価格が下がったから?と思いますよね?それが違うようです。この値下げの理由は“値上げ”です。どういうことなのでしょうか?川村記者に聞きました。

“回転ずしの特性”を生かす
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飲食業界担当
経済部 川村允俊記者

「くら寿司は原材料費の高騰などを受け、このまま今の価格を維持するのは難しいと考えている。そこで、やむなく値上げをする商品と、“回転ずしの特性”を生かし、一部値下げをする商品を展開することにしています。その特性とは、回転ずしを利用する客は、単価がそれぞれ違う商品を組み合わせて注文するという点です」

 値下げする商品と値上げする商品。2つに分ける狙いは?

値下げする商品と値上げする商品
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「9月4日から『サーモン』や『生えび』など33品目を115円から120円に値上げします。一方、『ねぎまぐろ』や『たまご焼き』などファミリー層に人気の20品目を115円から110円に値下げします。また、2種類のネタを1貫ずつのせた商品なども追加。すし商品の4割にあたる37品が110円で提供されるということです。メインのターゲットであるファミリー層から注目度が高い商品を安くして、ファミリー層の客離れを防ぎたいとしています」

燃油サーチャージも値下げ

燃油サーチャージ
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 3つ目は、航空料金の「燃油サーチャージ」です。

 燃油サーチャージとは、燃料価格の変動に応じて、通常の運賃とは別に徴収する料金です。来月と10月の発券分について、日本航空は最大1万5000円、全日空は最大1万円の値下げを発表しています。

 いまだ中東情勢が不安定な中で、なぜそんなことが可能なのでしょうか。航空業界を取材する篠田記者に、その秘密を聞きました。

カギは「シンガポールケロシン」
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航空業界担当
経済部 篠田祐樹記者

「ANAやJALは、アジア地域で主要な指標となっている『ケロシン(航空燃料)』のシンガポールの市場価格をもとに燃油サーチャージを決めています。具体的には直近2カ月間のケロシン価格の平均と為替レートを掛け合わせて算出します。この水準に応じて2カ月ごとに燃油サーチャージ額を決めています。つまり、ケロシン価格の変動が遅れて燃油サーチャージ額に反映されるということです。今回、9月と10月に発券される航空券のサーチャージ額は、6月と7月の平均価格が基準です。この期間のシンガポールケロシン価格は、中東情勢が幾分落ち着いたことなどを背景に、その前の2カ月に比べて下落しました。その結果、少し遅れて9月・10月の燃油サーチャージが安くなった」

今後はどうなる?

 では、今後はどうなっていくのでしょうか?

今後は?
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 経済部・島田龍二デスクの取材によると、「9月ほどではないにせよ、値上げは去年を上回る数が予想される。ただ、石油価格の安定や円安の緩和などがあれば、一定の歯止めになるかもしれない」ということでした。

(2026年8月27日放送分より)

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