
世界中が注目する経済会議が始まっています。なかでも、この人の発言によっては、日本経済に大きく影響が出るかもしれません。一体どんな影響なのか調べてみました。
注目「ジャクソンホール会議」
日米による為替介入後も止まらない円安基調に物価上昇。この流れは続くのか、それとも歯止めがかかるのか。
そんな日本経済の今後をも左右する会議が行われるのは、アメリカ・ワイオミング州。ロッキー山脈を望むロッジでは、世界各国から中央銀行の幹部や経済学者が集まる金融シンポジウム、「ジャクソンホール会議」が毎年夏に開催されています。
マーケットコンシェルジュ
上野泰也代表
「秋から年末にかけてのアメリカの金融政策について、情報・ヒントを与える場になっている。慣例的に」
そのため、世界経済にも大きな影響を与えるといわれています。
今年特に注目されているのが、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のケビン・ウォーシュ議長の発言です。
ウォーシュ議長は、トランプ大統領に指名され、今年5月に就任しました。株価が上がってほしいトランプ大統領は、利下げを強く要求しています。
一方で、アメリカ国内のインフレ懸念からFRB内で利上げの圧力も強まっているなか、ウォーシュ氏は金融政策の方向性を示す発言を控えてきました。
ワシントン・ポスト
「ウォーシュはFRB議長就任からできる限り口を閉ざしている」(7月26日)
ウォール・ストリート・ジャーナル
「ウォーシュ議長の沈黙が市場のノイズを生み出す」(8月5日)
日本経済に影響も
“語らぬ議長”とも報じられてきたウォーシュ議長が、ジャクソンホール会議で講演します。この時、利上げか利下げ、どちらに言及するのか。これによって日本経済も大きく動くといいます。
上野代表
「アメリカが利上げをすると、為替への影響が一番の争点に。金利が上がるとドルが買われて円が裏側で下落する。ドル高、円安が進んで160円を超えるとなると、物価上昇圧力が高まってしまう」
ウォーシュ議長がアメリカの利上げに言及した場合は、現在、円安と物価高に苦しんでいる人にとって追い打ちに。
一方で、利下げに言及したとなると、日米の金利差が縮まり、円安基調や物価高に歯止めがかかる可能性があるということです。
ただ、“語らぬ議長”を貫くという見方もあります。
「マーケットは『中立』『これまでのスタンスを変えない』『(金融政策についての)ヒントを出さないだろう』という人が多い。中立の場合はこれまでとアメリカの政策は変わらないので、為替相場、日本経済にとっても影響は当面中立となる」
ウォーシュ議長の講演は、日本時間28日午後11時から始まる予定です。
(2026年8月28日放送分より)
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