
東京・中野で2億円相当の腕時計が盗まれた事件です。チリ国籍の男2人が逮捕されましたが、盗まれた4本のうち3本が見つかっていません。組織的な犯行の可能性もあるのか、多くの謎が残っています。
事件2日前に“下見”
27日、大阪市でスーツケースを引いて歩くのは、逮捕されたうちの1人、ピニャ・グスマン・ジェレミー・パオロ容疑者(23)です。白いシャツの男性が声をかけ、足を止めたピニャ容疑者を捜査員たちが取り囲みます。逃走していたピニャ容疑者を警視庁が確保する瞬間の映像です。
中野ブロードウェイにある高級時計店から腕時計4本、2億円相当を盗んだ疑いで逮捕されたチリ国籍の2人。
この2人は、事件が起きた2日前に、被害に遭った店に“下見”に来ていました。
これがその時の映像とみられます。容疑者とみられる2人は顔を隠す様子もなく堂々と、ガラス越しに商品を指さしながら眺めています。
この後、盗むことを考えていたとしたら、ずさんにも思えるこの行動。
2人は、犯罪組織の“捨て駒”的な役割なのでしょうか。
テレビ朝日警視庁クラブの日置雄太キャップによると、警視庁内部でもさまざまな見方があるといいます。
「犯行指示した人間がいる可能性はありますが、それらは明らかになっていない。捜査の常道としてはトクリュウを疑うような事案なんですけれども、一方で犯行時間が10秒であったりとか、高額商品をピンポイントで狙っているというところから、これはプロの犯行だという声も上がっていて、非常に判断が分かれる難しい事件だというような声も聞かれます」
3本の腕時計が見つからず
いわゆる“トクリュウ”のような犯罪組織による犯行なのか、逮捕された2人だけの犯行なのか。
捜査の最大のカギとなるのが、盗まれたまま見つかっていない3本の腕時計の行方だといいます。
日置キャップ
「質屋など店舗に(品物を)売る時には必ず身分証を出す。防犯カメラも必ずある。その中でも(転売の)情報が上がってきていない。そういった販売ルートを使ってないのでは」
転売された形跡がない中で、大きく2通りの可能性があると説明します。
1つは、2人が腕時計を「どこかに隠した」場合です。
「事件発生から逮捕までおよそ2日あった。この間に彼らがどこに立ち寄ったのか、立ち寄り先で腕時計を隠してないか。関係先に隠されていたら、実行役の男2人で事件を完結していたか」
もう1つは、腕時計が組織に「回収」されている場合です。
「トクリュウなど組織の関与が浮かび上がる」
ピニャ容疑者のバッグから見つかった腕時計1本を組織からの「報酬」ではないかと考える捜査関係者もいるということです。
警視庁は2人の逃走中の足取りを調べています。
(2026年8月29日放送分より)
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