30日、気象庁・国土交通省は記者会見を開き、福井県福井市・大野市・勝山市への「レベル5大雨特別警報」の発表と河川の危険な水位状況について説明した。
気象庁は、まず「これまでに経験したことのないような大雨となっております。災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です」と呼びかけると、「特に浸水想定区域などでは何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければならない状況です」と説明した。
指定された避難場所への避難がかえって危険な場合については、「少しでも浸水しにくい高い場所へ移動するなど身の安全を確保する必要があります。また、普段災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要です」と述べた。
さらに今後、他の市町村にもレベル5の特別警報を発表する可能性があるとした上で、「特別警報が発表されてから避難するのでは手遅れとなります。自分の命、大切な人の命を守るため、特別警報の発表を待つことなく、地元市町村からすでに発令されている避難情報に直ちに従い、身の安全を確保してください」と語った。
また、「まだ暗い時間であることから、避難する際には周囲の状況を十分に確認してください」として、現在の時間帯に特有のリスクについても注意を促した。気象庁ホームページの「キキクル」で、今いる場所の危険度を確認するよう案内した。
続いて国土交通省は、河川および浸水の状況を説明した。「すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。むやみに移動せず、今いる場所より安全な場所へ移動して身の安全を確保するようにしてください」と述べた。
河川の状況については、「すでに氾濫発生水位を超過している河川があります」として、8月30日午前4時半時点で2河川を挙げた。九頭竜川水系の荒川(福井市)と、九頭竜川水系の赤根川(大野市)の2河川で氾濫が発生しているという。さらに、警戒レベル4相当の氾濫危険水位を超過している河川として、九頭竜川水系の芳野川(福井市)、九頭竜川水系の清滝川(大野市)、九頭竜川水系の田島川(酒井市)を挙げた。最新の河川情報は「川の防災情報」のサイトで確認するよう案内した。
避難にあたっての注意点として、「河川・海・低い土地・地下施設・アンダーパスなどから離れてください。場合によっては建物の2階以上に避難するなどの垂直避難をお願いします」と説明。「浸水リスクがあるエリアへの車での移動はしないでください。アンダーパスや浸水した道路には侵入しないでください。特に地下施設・アンダーパス・低地は短時間で浸水する危険性があります」と重ねて警告した。
また、浸水したエリアでの車の移動について、「立ち往生して水没する恐れがあります。水没した場合はドアが開かなくなります。むやみに移動せず、安全な場所で状況が落ち着くまで待機してください」と求めた。
ダムの状況については、福井県の龍ヶ鼻ダムと浄土寺川ダムの2つで、同日午前4時半時点で洪水調節を実施中であることを明らかにした。「特にダムの貯水が上昇中で、龍ヶ鼻ダムでは今後緊急放流に移行する可能性があります。ダムが洪水をためる能力には限度があるため、限度を超えると入ってくる水をそのまま下流に流す操作に順次移行していくことになる。そういった場合は下流の河川が急激に水位上昇を起こします。非常に危険ですので、避難情報を確認して確実に避難していただくようお願いします」と述べた。
洪水調節を実施中のダムは計6ダムにのぼるとし、このうち龍ヶ花ダムで緊急放流に移行する可能性があるとして、最新のダム放流情報への注意を呼びかけた。また、自治体が公表しているハザードマップや国土交通省の「重ねるハザードマップ」で自身の浸水リスクを確認するよう求めた。
(ABEMA NEWS)

