
記録的な大雨で浸水被害などが相次いだ福井県ですが、先月31日は一転して35℃を超える猛暑日となり、過酷な状況での復旧作業となりました。そして今月1日にも新たな台風が発生し、週末にかけて日本列島に接近する恐れが出ています。
被災地 一転猛暑
31日、奈良市では突然の大雨が降りました。屋根に雨粒が激しく打ち付けます。
松江市でも、駐車場に大粒の雨が勢いよく降り付けます。
各地で大気の状態が不安定になり、ゲリラ雷雨も降りました。
奈良県北西部では、レベル3大雨警報が発表されました。(現在は解除)
記録的な大雨で濁流と泥に覆われた福井では一転、31日は容赦なく太陽が照り付けます。
民泊経営者 宮田香司さん
「暑いね、この暑さね。休み休みやりたいと思いますけど」
福井市では、5日ぶりに猛暑日を観測。熱中症警戒アラートが出る中で復旧作業に追われていました。
90年続く理髪店でも、この暑さで片付けがなかなか進まないといいます。
理髪店が浸水 高澤正幸さん
「本当に無理しないで、ぼちぼちに。休み休みで、1日、2日、時間かかっても、健康の方が大事なんで」
コメどころの被害
収穫目前の田んぼが冠水、北陸有数のコメどころの被害は計り知れません。
たわわに実っていた稲も泥にまみれ、線路の下に敷かれた石が流れ込んだ田んぼもありました。
朝早くから水没した稲の状態を確かめる福井市の農家、木村信夫さんです。
「あっちも排水溝もここも、一面、湖状態ですね」
この周辺では、前日まで稲穂全体が水没。収穫できる状態の稲穂が実っていたものの、そのほとんどが倒れてしまいました。
「なるべく早く乾燥させるってことよね。自然の力で乾燥しないとね」
稲が倒れてしまっているため、すべてを乾かし収穫することができず、被害は大きいといいます。
農家 白井清志さん
「想定外です。相当ロスが出ますね。被害はかなり大きい」
収穫目前 新米が水没
坂井市の農家は収穫まで一週間に迫っていたコシヒカリの新米が水没しました。
新米が冠水被害
田中農園 田中勇樹代表
「手塩にかけて育ててきたコメが、収穫直前にこういう水害が起きるのはやっぱりつらい」
すでに収穫していたコメ3トンも水につかり、出荷できず。精米機などの機械類も不具合が出ており、700万円ほどの損害。被害総額は2000万円に上る恐れがあるといいます。
坂井市では33.5℃の厳しい暑さとなり、さらなる懸念もあります。
「30℃の温度があるので、水温も30℃以上のお湯になっていく。その状態が長く続くと、根の部分にすごくダメージを与えていく」
30℃を超える気温では水の中で根が腐り、品質や量が落ちてしまうといいます。
「コメの価格が下がって、下がった上にこんな災害まで起きて、ダブルパンチというところかね」
大雨被災地 深い爪痕
街の至る所で浸水被害が出ていた坂井市。福井空港のそばに位置する大針地区では、くるぶしくらいまでの水が31日も残っていました。
住民
「この集落は置き去りやった。入って来られないから」
「(Q.(今まで)入って来れなかった?)入って来れない、今でもまだ完全には」
この地域に50年住む女性は、ここまでの冠水は初めての経験だと話します。
「(Q.この水はどこに流れて行く?)1週間ぐらいかかるんじゃないかな」
いつまで続くか分からない浸水に片付けもままならない状態です。
(2026年9月1日放送分より)
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