
気象庁が2日未明に青森県に線状降水帯が発生したと発表しました。非常に激しい雨が降り続いていて、土砂災害や氾濫などの危険度が急激に高まっています。
1日には、台風24号が日本の南の海上で発生しました。秋雨前線を活発化させて、西日本から東日本の広い範囲で大雨になる恐れがあります。
青森県で線状降水帯が発生
2日未明の住宅街に激しく打ち付ける雨。住宅の屋根からでしょうか、雨水が激しく流れ落ちる様子も確認できます。
2日午前3時8分、気象庁は青森県で線状降水帯が発生したと発表。非常に激しい雨が降り続きました。
道路にたまり始めた雨水で浮いてしまったのでしょうか、段差を解消するプレートがいびつに並ぶ場所もありました。
青森市内に設置されたカメラには、激しい稲光で夜空が明るくなる様子も。雷は空港に設置されたカメラや住宅街でも確認されました。
青森県鰺ヶ沢町、深浦町、弘前市付近では、1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨に関する気象防災速報を発表。レベル4土砂災害危険警報も発表されました。
五所川原市では、避難指示も発令されました。
“居座り台風”で…大雨の恐れ
一方、南の海上では1日、台風24号が発生。ゆっくりとした速度で北上し、3日に沖縄本島の近海に進んだ後は、同じような場所に居座る見込みです。
“居座り台風”によって湿った空気が、本州付近に停滞する前線を刺激し、西日本から東日本の広い範囲で大雨になる恐れがあります。
異例の“ゾンビ台風”
台風24号が近づく沖縄県南大東島では、先週にも台風18号が直撃。最大瞬間風速は37.7メートルと暴風が吹き荒れました。
沖縄に被害をもたらした台風18号は、異例の動きをみせています。
先月19日、日本のはるか南のトラック諸島近海で発生した台風18号。25日から26日にかけ、沖縄付近を通過しました。
南大東島では強風の影響で倒木が相次ぎ、標識が折れてしまった場所もありました。
台風の影響により線状降水帯が発生した徳之島をはじめ、各地で停電も発生。大きな爪痕を残しました。
その後、台風18号は中国大陸へ進むと勢力を落として熱帯低気圧になっていましたが、南シナ海に出たところで発達し、1日に再び台風となりました。
三重大学大学院 立花義裕教授
「いったん中国に上陸して、そして台風じゃなくなりましたよね。また復活したから、まああえて言えば“ゾンビ台風”って言っていいと思いますね」
異例の“ゾンビ台風”。その原因については、次のように話します。
立花教授
「今年は季節風、つまりモンスーンが強かったから内陸に入ったのがまた戻されたと。海に出ると、もう一度海からエネルギーがもらえるので復活すると思います」
通常、中国大陸に入った台風は東から西へ吹く貿易風に乗って西へ抜けていきますが、今年は西から東へ吹くモンスーンが強く、押し戻されたといいます。
さらに、押し戻されて出た先の海面水温が高いことで再び発達し“ゾンビ台風”になりました。
立花教授
「海面水温が高くなったりと、モンスーンの強度も地球温暖化なので、どちらも地球温暖化時代の現象かもしれませんね」
“ゾンビ台風”として復活した台風18号は東に進んだ後、西よりに進路を変える見通しです。
異常気象の理由は?
大きな被害を出している大雨や台風の異常な動き。1日に行われた気象庁の異常気象分析検討会では、次のような内容が話されました。
異常気象分析検討会 中村尚会長
「千葉の豪雨もそうですし、つい先日、北陸のほうで起きた豪雨もそうですけど、昨今、地球温暖化も含めて大雨を降らせやすい状況になってきている。水蒸気量がとにかく増えている。1日300ミリを記録するような大雨も長期的には着実に増えている」
立て続けに発生している台風については、次のように話しました。
中村会長
「日本の周辺の海が長期的にみても、水温が上昇してきています。積乱雲の発生がよりしやすくなる」
(2026年9月2日放送分より)
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