
宮内庁が上皇さまの意向を受け、将来の葬儀を大幅に縮小する方向で検討していることが分かりました。
「国民生活への影響を少なくするのが望ましい」
木原官房長官
「御陵及び御葬儀の在り方に関する、上皇、上皇后両陛下のお気持ちについては、重く受けとめているところであります」
その上皇さまの思いは、「国民生活への影響を少なくするのが望ましい」。以前から葬儀を縮小されることを望まれていました。
昭和天皇の葬儀と、どう違うのでしょうか。
1989年1月7日、昭和天皇が崩御すると、上皇さまがその日のうちに即位しました。
新宿御苑に葬場を作るために時間を要し、葬儀が行われたのは、1カ月以上経ってからでした。
新宿御苑では、告別式にあたる「葬場殿の儀」と、国の儀式「大喪の礼」が行われ、国内外の要人らが参列しました。
長嶋茂雄さんの姿もありました。
上皇さま
「明仁謹んで、御父昭和天皇の御霊に申し上げます。国民と苦楽を共にしつつ歩まれた御姿は、永く人々の胸に生き続けることと存じます」
皇室解説者 山下晋司氏
「上皇さまは自分の葬儀は昭和天皇の葬儀を経験されているので、大きくやると国民生活に支障を与えると実際にご自分が経験してきたから、自分の時にはこういうふうなことができないかということを、色々宮内庁にお話をしたということ」
関係者によりますと、上皇さまの将来の葬儀では、「葬場殿の儀」を新宿御苑ではなく、皇居・宮殿の「松の間」で行うということです。
昭和天皇の葬儀では約1万人が参列しましたが、上皇さまの葬儀は数千人程度に縮小する方向で検討しているということです。
「お気持ち」表明から10年
上皇さまは、10年前に自らの葬儀について、思いを語られています。
「天皇の終焉(しゅうえん)に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2カ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、1年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります」
葬儀が行われた新宿御苑は約2カ月閉園しました。
山下氏
「国民が広く利用する場所を長期間占用したり、長期間(喪儀のため)国民が利用できなくなるとか、テントなどの設営のため大きな樹木を伐採しないか、国民生活や環境への影響に留意する必要があるというお考え」
お気持ちを示されてから今年で10年です。
上皇さまは現在92歳で、体調に大きな問題はなく、穏やかな日々を過ごされています。
(2026年9月3日放送分より)
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