
熊本地震で9人が亡くなった日本製紙八代工場で、3日夕方、解体作業中の煙突から火が出ました。
【画像】直前に“強い油の臭い”証言も 折れたボイラー排煙用煙突で…被災した日本製紙で出火

午後6時過ぎには、真っ黒な煙がもくもくと立ち上っていました。
近くから撮影された映像です。

煙突の下の部分が割れるように崩れて、落下。黒い煙が噴き出しました。
工場には、5本の煙突が立っていました。地震で被害が出たのは3本。このとき死傷者が出たのは、高さ80メートルの煙突の倒壊でした。今回、燃えていたのは、同じく地震で損傷した110メートルの煙突です。
消防によりますと、午後6時前、工場の従業員から「解体中に出火しました」と通報があったといいます。3日は、10人で、この煙突の解体を進めていて、作業中に火が出たということです。
これはどんな煙突なのでしょうか。
地震のあと、日本製紙が初めて開いた会見で説明していました。
日本製紙の会見(先月5日)
「この煙突の役目は、回収ボイラーの排ガス設備。回収ボイラーとは、紙の原料を作るうえで、黒液というものが発生する。それを燃焼する設備」

黒液は、エネルギー源としても利用される可燃性の液体ですが、3日も現場に残っていたかはわかりません。
目撃者
「ちょうど地震で倒れてばかり、撤去中の煙突だった。地震で倒れたばかり、また火事かと」
目撃者
「ちょうど私が見たときに、ドーンと下に落ちた。下に崩れた感じ。あれは怖かった。(Q.どういう作業が行われていた)大きなクレーンで、上の曲がった部分を、作業で短くしていた」
午後5時半ごろから、煙突周辺では、「普段より油の臭いが強かった」との証言もあります。

火事が起きたなかでも、クレーンは動いていたそうです。
3日の八代市は、弱い雨が降った時間帯もありましたが、2日まで30日間の雨量は10ミリと、平年の5%の雨量しかなく、空気の乾燥も続いていました。
日本製紙のコメント
「皆さまにご迷惑をかけて申し訳ありません。火災が発生した煙突は、地震で損傷した先端部分の撤去が終わり、下の部分の撤去をしている最中でした。火を使っていたかなど、詳しいことはわかっていません」
いまのところ、けが人はいないということです。
