
3日、スイスでノーベル賞のパロディー版「イグ・ノーベル賞」が発表され、「正しい鼻のかみ方」を科学的に検証した日本人の研究者らが受賞しました。日本人の受賞は20年連続となります。
テレ朝NEWSで配信している過去の日本人受賞の記事をまとめました。
◆正しい「鼻のかみ方」を検証(2026年)
スイス・チューリヒで3日、授賞式が行われ、旭川医科大学の海野徳二名誉教授が医学賞に選ばれました。
4年前に亡くなった海野名誉教授に代わって、同じ講座の高原幹教授が賞を受け取りました。

旭川医科大学 高原幹教授
「彼女(海野名誉教授の妻)は『あなたがこの栄誉を引き受けて、夫のために賞を受け取りに行ってきて下さい』とおっしゃいました」
50年ほど前に発表された論文によりますと、科学的に正しい「鼻のかみ方」には、「片側ずつ」「力強く」「少し息を吸い、長く息を吐き出す」という3つのポイントがあるといいます。

イグ・ノーベル賞の日本人の受賞はこれで20年連続となりました。(2026年9月4日配信)
◆シマウマ模様のウシには虫が寄りつきにくい(2025年)

ノーベル賞のパロディー版「イグ・ノーベル賞」が発表され、シマウマのようにしま模様にした牛には虫が寄りつきにくいことを確認した日本人の研究者らが受賞しました。
イグ・ノーベル賞は人を笑わせるようなユニークな研究が対象です。
2025年は茨城県にある農業・食品産業技術総合研究機構の児嶋朋貴さんらの研究グループが選ばれました。
黒毛の牛に白い塗料を塗ってシマウマのようにしま模様にした結果、他の牛に比べて血を吸う虫の数が半分程度に減ったということです。
今回の研究は畜産農家の害虫対策の向上などにつながる可能性があります。イグ・ノーベル賞の日本人の受賞はこれで19年連続となりました。(2025年9月19日配信)
◆“お尻で呼吸”呼吸不全の「新たな治療法」へ(2024年)

イグ・ノーベル賞生理学 武部貴則教授
「肛門の潜在能力を信じてくださり、ありがとうございます」
ユニークな研究に贈られる『イグ・ノーベル賞』が発表され、2024年は生理学賞に日本の研究チームが選ばれました。評価されたのは、ブタなどによる実験で「多くの哺乳類にお尻で呼吸する能力があることを発見した」ことです。(2024年9月13日配信)
◆電流で味覚変える(2023年)

毎年、ユニークな研究に贈られるノーベル賞のパロディー版「イグ・ノーベル賞」がアメリカで発表されました。2023年は電流で味覚を変えるという発明をした、日本人研究者の受賞が決まりました。
明治大学 宮下芳明教授
「13年間ぐらいにわたって行ってきた研究でまだ知らない方々にも伝えることができるというのは僕らとしては非常にうれしいです」
14日に発表されたイグ・ノーベル賞の栄養学賞を受賞したのは、明治大学の宮下芳明教授と東京大学大学院の中村裕美特任准教授です。
電気をスプーンなどの食器を通して食品に流すことで味が変わったように感じさせるという研究が認められて受賞となりました。
塩分が控えめな食品もしっかりとした味わいになるということです。日本人のイグ・ノーベル賞の受賞はこれで17年連続となります。(2023年9月15日配信)
◆ドアノブなど回す際、使う指の本数は…(2022年)

「イグ・ノーベル賞」の授賞式が15日にオンラインで開かれ、千葉工業大学の松崎元教授らが工学賞を受賞しました。
松崎教授のグループは、ドアノブやビンのふたといった円柱型の「つまみ」を回す際に、人が使う指の本数がどう変化していくかといったことなどを研究しました。
実験の結果、使う指の本数は直径10ミリから11ミリを境に、2本から3本に、直径23ミリから26ミリを境に3本から4本に、直径45ミリから50ミリを境に4本から5本に変化する傾向があると分かったということです。
日本人の受賞はこれで16年連続となりました。(2022年9月16日配信)
◆「歩きスマホ」は集団の輪を乱す?(2021年)

毎年ユニークな研究に贈られるイグ・ノーベル賞を2021年も日本人が受賞しました。「歩きスマホ」がいかに集団の輪を乱すかという研究です。
「イグ・ノーベル賞」の授賞式が9日、去年に続きオンラインで行われ、京都工芸繊維大学の村上久助教ら4人が動力学賞を受賞しました。
村上助教らは、横断歩道ですれ違う歩行者の集団が互いを避け、自然といくつかの列に分かれる「レーン形成現象」の実験を行いました。
この研究のなかで、先頭にスマートフォンを見ながら歩く人がいると、反対側のグループの列が大きく乱れることを明らかにしました。
前を歩く人がどちらに避けるか迷うことで後ろに続く人にも迷いが生じるということです。
日本人の受賞は15年連続となります。(2021年9月10日配信)
◆ワニがヘリウムガスを吸うと…(2020年)

毎年、ユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」に14年連続で2020年も日本人が選ばれました。ワニが声を出す仕組みについての研究です。
ノーベル賞のパロディー版ともいえるイグ・ノーベル賞は、新型コロナウイルスの影響により初めてオンラインで授賞式が行われ、京都大学の西村剛准教授がアメリカの研究者らとともに音響学賞を受賞しました。
西村准教授は2015年、爬虫類のワニがヘリウムガスを吸うと哺乳類と同じく高い声を出すことを突き止めました。
「ヘリウムガスを使って充満した密閉空間で雌ワニが大声で鳴くよう誘導した」点が発声のメカニズム解明につながったと評価されたということです。イグ・ノーベル賞の日本人の受賞は、これで14年連続となります。(2020年9月18日配信)
◆5歳児の一日あたりの唾液の分泌量は(2019年)
人々を笑わせ、考えさせる研究に贈られるイグノーベル賞を今年も日本人が受賞しました。5歳児の一日あたりの唾液の分泌量を突き止めました。
イグノーベル賞の授賞式は12日、アメリカ・マサチューセッツ州にあるハーバード大学で行われ、明海大学の渡部茂教授らによる「5歳児が一日に分泌する唾液の量」に関する研究が化学賞に選ばれました。
5歳の男児と女児、15人ずつが一日に分泌する唾液量を調べたところ、500ミリリットルだったことが分かったということです。渡部教授は、この研究の意義について「口腔環境と唾液の関係に関する研究の基礎になった」とコメントしています。
イグ・ノーベル賞は「ノーベル賞」のパロディーとして1991年に創設され、日本人の受賞は2007年以降、13年連続となりました。(2019年9月13日配信)
◆座った体勢で大腸の内視鏡検査を…(2018)

受賞したのは、長野県の内視鏡専門医・堀内朗さんです。
堀内さんは、座った体勢で大腸の内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを発見。自分自身の体でこの方法を試し、学会でも発表していました。
イグ・ノーベル賞は毎回、受賞者の演説に並々ならぬ気合が入っていることも話題になっています。今回、受賞した堀内さんも熱い演説を続けますが、そこに少女が。
少女:「もうやめてよ。飽きちゃったわ」
実は、この少女は演説が長くなると登場する「お約束」。お菓子のようなものを渡して買収し、その場を収めようとする受賞者もいました。半ば強制的に演説が終わってしまった堀内さんでしたが、壇上で話せなかった研究に対する思いをこのように話してくれました。
イグ・ノーベル医学教育賞・堀内朗医師
「大腸内視鏡検査を受ければ大腸がんで死なないだろうということもだんだん分かってきたので、少しでも多くの人に受けてもらえるようにというのが研究の目的。私自身は今までずっと良いことをやっていると思ってやってきましたけど、良いことは伝わらないというのが私の実感、研究をしてきた実感です」(2018年9月14日配信)
◆股の間から物を逆さに見ると…(2016年)

ノーベル賞のパロディー版「イグ・ノーベル賞」に今年も日本人が選ばれました。前かがみになり、股の間から物を逆さに見ると見え方が変わるという考察が評価されました。
イグ・ノーベル賞は22日、アメリカのハーバード大学で発表され、立命館大学の東山篤規教授と大阪大学の足立浩平教授の研究が「知覚賞」に選ばれました。日本人の受賞は10年連続です。
東山教授らは前かがみになり、股の間から物を逆さに見た場合、実際より遠近感がなくなって平面的で小さく見えると結論付けました。
イグノーベル賞は人を笑わせ、考えさせてくれる研究に贈られ、授賞式のスピーチでも笑いを取ることが求められます。受賞者には賞金として10兆ドルが贈られましたが、ジンバブエ・ドルの紙幣で、現在は通貨としての価値はありません。(2016年9月23日配信)
◆“アレルギーにキスが効く”(2015年)

情熱的なキスが持つ力は計り知れません。
2015年のイグ・ノーベルの授賞式が17日に行われ、「医学賞」に大阪でアレルギー科のクリニックを開く日本人の医師・木俣肇さん(62)が選ばれました。
木俣さんはアトピー性皮膚炎などがある人が配偶者や恋人と30分間、個室でキスをすると「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれる皮膚のアレルギー反応が小さくなることを解明しました。
木俣さんは「豊かな感情を大いに利用して、アレルギー反応を減弱させてほしい」とコメントしています。イグ・ノーベル賞を日本人が受賞するのは9年連続です。(2015年9月18日配信)
◆バナナの皮の滑りやすさ(2014年)

ユーモラスで独創的な研究に贈られるイグノーベル賞が発表され、バナナの皮の滑りやすさを実験で解明した日本人の教授が受賞しました。
北里大学医療衛生学部・馬渕清資教授
「This is a bananaー!(これがバナナー!)」
2014年のイグノーベル賞で物理学賞を受賞したのは、北里大学医療衛生学部の馬渕教授です。
馬渕教授は、バナナの皮の滑りやすさを誰も科学的に証明していないことに気付き、バナナの皮を置いて踏むと6倍から7倍滑りやすいことを実験で証明しました。
馬渕教授は、この成果を人工関節の摩擦を減らす研究に役立てたいとしています。
実験にあたり、遊んでいると思われることを恐れ、家族にも言わずにほとんど1人で研究したそうです。(2014年9月19日配信)
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