気象予報士の竹内青空氏が4日、秋雨前線と台風24号の影響による大雨の現状と週末から週明けにかけての見通しについて解説した。九州南部をはじめとする広い範囲で雨量がまとまっている中、今後も雨のリスクが続くとして警戒を呼び掛けた。
九州南部で記録的な激しい雨 各地で避難指示発令
4日朝は鹿児島県・鹿屋市吉ケ別府で1時間に72.5ミリの非常に激しい雨を観測し、9月の観測史上1位の値を更新した。また、宮崎県内でも1時間に60ミリの雨が観測されるなど断続的に雨が降り続き、24時間雨量が300ミリを超える地域が出ている。
この大雨に伴い、宮崎県や奄美地方にはレベル4土砂災害危険警報が発表された。宮崎県内では大淀川水系の瓜田川などで水位が急激に上がり、街中の道路冠水や内水氾濫が相次いで報告されている。宮崎市や都城市などの自治体では警戒レベル4の避難指示が発令されており、竹内氏は暗い時間帯の移動は危険が伴うため、今いる場所の安全を確認した上で行動するよう促した。
迷走する台風24号と秋雨前線が及ぼす影響
大雨が長期化する要因について竹内氏は、奄美市の北西海上に位置する台風24号の動きを挙げた。台風24号は今後ゆっくりと南下しながら反時計回りに周回するような複雑な進路をとる見込みで、南西諸島近海にとどまるため大雨の影響が長引く原因になるという。
さらに、本州付近に停滞する秋雨前線に向かって台風や新たに接近する熱帯低気圧から暖かく湿った空気が流れ込み、前線を刺激する構造となっている。秋雨前線は土曜日から月曜日にかけて南北へ移動しながら北上する予想で、宮崎県や鹿児島県、奄美地方では引き続き線状降水帯が発生して急激に危険度が高まる恐れがあると説明した。
「予想が悪化した場合」は関東でも災害級の大雨に
竹内氏は、今後の雨量シミュレーションにおいて「予想が悪化(上振れ)した場合」のリスクについても言及した。
月曜日にかけての72時間積算雨量において、通常予測では東日本の太平洋側で100〜150ミリの雨量が想定されているが、予測が悪い方向へ振れた場合は300ミリに達する可能性があるという。竹内氏は、この条件が重なった場合には関東を含む東日本の太平洋側でも災害級の大雨となるリスクがあるとし、最新の気象情報を確認して厳重な警戒を続けるよう注意を促した。
(ABEMA NEWS)

