
ネパールと中国の国境で起きた洪水と土石流で、行方不明となっていた水力発電所の作業員2人が4日に救出されました。発生から9日。“奇跡の救出”を信じ、捜索活動が続けられています。
【画像】発生9日の“奇跡”ネパール水力発電所から2人救出 いまだ5000人以上が行方不明
発生9日“奇跡の救出”
茶色く濁り、流れも急な川のすぐ隣で作業は行われていました。

撮影者
「土、泥、大きな岩、石、木材など多くのものがある」


入口が天井近くまで埋まっているトンネル。絶えず水が流れ出ています。アッパートリシュリ3A水力発電所は、崩落現場から直線距離で42キロほどの場所にあります。被災した12の発電所のうちの1つです。まず1人目が救出されました。続いて2人目。天に向かい手を合わせていました。

生存者(30)
「中にいる間ずっと、私は神に祈り続けました。」

ネパール電力公社 シャヒ理事
「捜索場所の優先順位は施設の構造が考慮されていた。情報提供を受けて優先順位を決めたのです。2人が救出されたトンネルはサイズが大きいので、きっと酸素は十分で、まだ生存者はいると思います」
仲間逃がし…閉じ込められたか
水害前の発電所では50人ほどが作業していたといいます。まだ多くの生存者がいると思われていましたが…。

生存者(30)
「私は制御室にいて、皆の命を救う責任があった。『ダムで事故が起きた』と伝え、走って逃げるよう呼び掛けた。ただ時間が足りず、自分は逃げ遅れました。逃げきれず流された人もいるでしょう」
トンネル内に残されているのは推定であと2~3人。先に逃がした数十人は流されてしまったとみられています。

ネパールと中国で合わせて5000人以上がいまだ行方不明のままです。今回のケースは“奇跡”とも呼べるもので、発生から9日が経った今、遺体が見つかる方が多いのが現実です。それでも。

捜索隊
「暗いトンネル内では約24時間で平衡感覚を失う。48時間を超えると幻覚も見え始め、そこからはその人次第。ただ奇跡は起きると信じています」
