
家賃滞納を巡るトラブルが急増しています。部屋を荒らしたまま姿を消す“夜逃げ”が相次ぎ、7日には住人が立ち退きを求めた相手を刃物で刺し、逮捕される事件も起きています。
【画像】家賃滞納で訪問すると…壁やスイッチが破壊されたまま居住者が消えた部屋
壁を壊し大きな穴
壁にめりこんだ照明のスイッチや、大きな穴があいた壁。
静岡県内のアパート 大家
ソーリム ウーハーさん
「壁の穴にしても、複数箇所ありますので、意図的に破壊をしないと、ああはならない」
部屋を貸していた大家が、居住者に事情を聴こうとしますが…。
「退去の連絡自体もなかったので、そのままいなくなっちゃった」
居住者は消え、壁や扉が破壊されたまま残された部屋。
一体、何があったのでしょうか?
部屋に散乱した督促状の山
番組が取材したのは、広島県内でアパートの大家をしている男性(30代)です。
「(Q.ずっと家賃が払われていないんですか?)去年の8月ぐらいまで払われていたんですけど、それからは払われていなくて。LINEで連絡したり、電話したりというのは試みたり、市役所にも電話したんですけど、連絡も取れないという状況で」
何カ月も連絡が取れなくなったという、居住者の30代の男性。心配になった大家の男性が家を訪ねると、目にしたのは、散乱した督促状の山でした。
「地面に散乱していたような状況。30枚くらいはあった。出来る限りお金を借りたのではないか」
部屋には、冷蔵庫やベッドなどの家具が残されたまま。
居住者の男性が戻ってくる可能性があるため、今年7月まで他の人に部屋を貸すこともできず、1年近く家賃による収入がなかったといいます。
拳サイズの穴
こうした“家賃滞納トラブル”は、他の地域でも。
ソーリム ウーハーさん
「壁の穴にしても、複数箇所ありますので、意図的に破壊をしないと、ああはならない」
「(Q.全部直すと費用は?)70万円以上かかりました」
静岡県内のアパートの一室。トイレの壁には、拳ほどのサイズの穴があいていました。
大家の男性によると、部屋を貸した相手は30代男性。家賃の滞納が続いたため、訪ねたところ、部屋のあちらこちらが破壊されていることに気づいたといいます。
「修繕の間、新しい入居者さんも入っていただくことができないので、それでやっぱり損失っていうのは出ていますね。今まで3回ぐらいはあるので、その度にいろいろ対応したり、場合によっては裁判をしなきゃいけなくなったりとか。1~2年に1回ぐらいのペースで、そういうのはありますね」
立ち退きを巡る事件も
7日には、西東京市のアパートで、立ち退きを巡り事件が起きました。
居住者の近藤勝治容疑者(66)が、部屋の立ち退きを求めるために訪れた40代の男性を刃物で刺し、全治6カ月の重傷を負わせたとして逮捕されました。
近藤容疑者は、3カ月分の家賃およそ16万円を滞納していたと話していて、7日が支払期限でした。
保証会社は
全国各地でトラブルが相次ぐ中、契約者が滞納した場合、家賃の支払いを肩代わりする保証会社はこうコメントしています。
家賃債務保証会社
「家賃を支払わず夜逃げするケースは年々、増加傾向にあります。法的手続きを取っても、連絡がつかず、海外に行ってしまうケースも多いため、我々で補填するしかないという状況です」
相次ぐ夜逃げに、部屋を貸す大家からは…。
「もうお金がなくてどうしようもなくて、もういられないっていうことで、退去費用も払えないから逃げちゃうって、どうしてもやむを得ないご事情はあるかもしれないんですけれども、ただ、家を壊すというのはやっぱり意識で何とか防げると思うんですよね。なので家を丁寧に使っていただけたらなと」
(2026年9月9日放送分より)
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