11日、片山さつき財務大臣が閣議後の会見を行い、急速に円高が進む為替相場の動向や、アメリカのベッセント財務長官の発言について記者の質問に答えた。
記者は、一時1ドル=153円台と急速に円高に振れ、不安定な動きが続いている今週の為替相場について、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿った動きだと認識しているか見解を求めた。また、アメリカのベッセント長官が8日の講演で「我々が円の為替市場に介入をする際、日本の政策立案者がどう動くかをかなり詳しく把握している」「自分が胴元だ」などと発言したことについて、日本側の政策当局の判断にまで踏み込むような発言を繰り返しているとして、大臣の受け止めを尋ねた。
これに対し片山大臣は、「いつものように為替市場の動向について具体的に言及することは差し控えます」と前置きし、「その上で、我々の対応方針は日米協調介入を実施して皆様に声明を発表した時から一切変わっておりません。引き続き米国財務省とも緊密なコミュニケーションを維持しつつ、秩序ある為替市場の維持に取り組んでまいります」と回答した。
また、ベッセント長官の発言については「報道されているのを聞いておりますが、その発言の内容どうこうということについては、まあ普通はその意味をどう思うとか評価するということは当然差し控えます」とした上で、「私も『胴元』という見出しを見てちょっと『おっ』と、日本語の語感だとちょっと怖いですよね」と言及した。
続けて「『I'm the house』とおっしゃった英語の情報をみていたら、ウォール・ストリート・ジャーナルに『まさにヘッジファンドの出身者らしい非常に素直な市場観の表れだね』と書いてあったので、『ああ、そういうことなのね』と思いまして、それ以上の感想はございません」と語った。
さらに片山大臣は、8月31日に行った日米財務大臣会談とその後の公式ディナーに触れ、「私は長官と、今度財務省に来られるダイモン会長(米銀行JPモルガン・チェースのCEO)との間でいろいろな話をしていて、日本のいわゆる成長戦略、タカイチノミクスですね。強い経済の実現と財政の持続可能性を両立させるという話においては、大いに両者から『それは本当に良い流れを作っているね』というお励ましもご理解もいただいたので、それは良かったなと思っているということで、それ以上の感想はありません」と述べて質疑を締めくくった。
(ABEMA NEWS)
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