
テレビや映画で存在感を発揮した森本レオさんが亡くなりました。83歳でした。
1943年生まれ。デビューは1967年。ドラマ『高校生時代』で、不良高校生役でした。
茶目っ気のある人柄。
オーディションで「オレ」と言ったら怒られたため、芸名を『森本オレ』としようしたところ、また怒られ、『森本レオ』にしたそうです。
森本レオさん(1979年)
「戦後で実家が没落しまして、大料亭だったんですが、いろいろあって。(Q.戦後、進駐軍が)進駐軍が来まして、専用にしろと。親父がゴネちゃって、たんか切っちゃって。お国に強制買い上げになっちゃって。日本国に買い上げになっちゃった。お金はいっぱいいただいたんですけど、デノミネーションというのが来まして、紙くず同然になりまして」
名古屋の料亭に生まれましたが、戦争が、大きく影を落としました。
森本レオさん(1979年)
「その時、親父が学んだのは、一升ますは一升だよと。何だそれっていったら、ずいぶん栄耀栄華も極めたが、どんなに頑張っても、一升ますには一升しか入らん。背伸びして稼いだ分は、全部、泥棒や国に持っていかれる。どうせなら、一升ます分で楽に暮らした方がいい。それが50過ぎてからの親父の生き方になりましたね。幼いころから見せられたので、僕も、一升ますで生きようとなりましたね」
日本大学芸術学部放送学科で、演劇論も学びました。
森本さんは、“言葉”にこだわりがありました。夢中になって、電子辞書で調べることが、よくあったそうです。
森本さんの声は、お茶の間の子どもからお年寄りまで、届きました。
所属事務所によりますと、亡くなったのは今月4日で、原因不明の突然死だったそうです。
所属事務所
「ファンの皆さま、共演者の皆さま、スタッフの皆さま、実り豊かな時間と、たくさんの思い出をありがとうございました。社員一同、心より感謝申し上げます」
森本レオさん(1979年)
「人生は60年として、自分で使える人生は20年しかない。後の20年は親に返して、次の20年は子どもに返して、残ったら、もう一回、自分の人生」
映画やドラマを中心に活躍したほか、アニメ『きかんしゃトーマス』のナレーションを長く務めるなど、人間味のある、さまざまな役柄を演じました。
森本レオさん(2022年)
「僕は、戦争が終わったころ3歳で、倉庫の炭俵の上で、ひっそりと屑屋さんにもらった本をずっと読み続けてて、そしたら母がある日、『そんな字ばっかり読んで、あかんよ。字読んだ分、漫画読んだり、映画見たりしなさい』と。それからナイトショー10円というのを、夜10時から見に行って。本当に気が小さかったのに、こんな素敵な場所に立たせていただいて、みなさんの前でバカなことも言えるようになった。この映画は、遠い日の母が送ってくれた宝物」
役者として、ナレーターとして、その印象を刻んだ83年の生涯でした。
