日本共産党の田村智子委員長は14日、記者会見を行い、13日に投開票された沖縄県知事選で現職の玉城デニー氏が敗れ、高市政権が支援した古謝玄太氏が初当選した結果について受け止めを語った。会見中、政府が沖縄振興予算を増額する調整に入ったとの報道について言及した際、田村氏は涙を流して政府への激しい怒りをあらわにする一方、古謝氏の公約の実現性をめぐっては笑顔で語るなど、感情を激しく揺らす場面があった。
田村氏は冒頭、敗れた玉城氏と陣営、支持者に敬意と感謝を述べた。「結果は大変悔しいものとなった」としつつも、玉城氏が平和や暮らしについて県民の利益に立った論戦を貫いたと評価。自身らが「完成不可能」と指摘する辺野古新基地の矛盾や普天間基地返還を巡る論戦についても「今後につながる」と評価した。また、政党の力関係が大きく不利な中で得票を4対6まで押し返した奮闘を称え、同日に投開票された市町村議選で共産党候補15人全員が当選したことも報告した。
今回の知事選について、田村氏は「高市政権が官邸、自民党を使ってまさに介入した選挙だった」と指摘。また、選挙戦で問題となったSNS上の誹謗中傷やデマについては、「民主主義の根幹に関わる問題。事実の解明と検証を必ず行わなければならない」と強調し、プラットフォーム企業の責任を問う法規制や対策の議論が必要だとの考えを示した。
また、与党が了承した飲食料品の消費税減税案についても言及。2年間限定で食料品のみ1%減税するという内容に「大変矛盾が吹き出す案だ」と批判し、大企業や富裕層への優遇税制を見直して消費税率を5%に引き下げる共産党の提案こそが「極めて筋が通っている」と主張した。
会見の後半、記者から古謝氏が「辺野古新基地建設問題対策課」の廃止検討を表明したことへの受け止めや、2027年度の沖縄振興予算を3000億円超に増やす調整に入ったとの一部報道について問われると、田村氏の様子が一変した。
田村氏は、「高市政権というのは、なんと情けない政権なのかと思いますね」と切り出すと、「ごめんなさい、ちょっと」と突如涙を流した。その後も、声を詰まらせながら、「沖縄県民が辺野古を受け入れないと言っている時にはあれだけ予算を削って、県民の暮らしを脅かし、勝利したら手のひら返して……ごめんなさいね。こんな政治が許されるのか」と訴えた。振興予算が増えること自体は歓迎されるとしながらも、「こんな露骨な締め付けをやってきたことは断罪されるべきだ」と語気を強めた。
しかしその7分後、古謝氏が掲げた「手取り2倍」という公約の実現性や、政府による「当選ご祝儀」のような予算増額について記者とやり取りを交わすと、田村氏は一転して明るい表情を見せた。
田村氏は「所得倍増という公約自体がちょっと根拠のない公約でしたので、どうされるんでしょうか」と指摘。記者が、4年後に言及すると、田村氏は「ハハハ」と大きく笑い、「公約を掲げた以上、今後どうしていくのか、責任を問うていかなければならない」と述べた。
(ABEMA NEWS)

