
去年の大晦日、水戸市でネイリストの小松本遥さん(当時31)が殺害された事件。殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われている元交際相手の大内拓実被告(29)の初公判が14日、行われました。
大内被告は、起訴内容を認めました。

検察側の冒頭陳述
「被害者に別れを告げられ、交際を解消したことに納得しなかった。殺害することで、被害者に出会う前に戻り、人生をリセットしたいと考えた」
事件に至るまでの被告の行動も明らかにされました。

去年6月、大内被告は「もう一度ちゃんと話せたらと思ってる」などとLINEをしますが、小松本さんにブロックされます。その後、職場を訪ねるなどして、小松本さんの居場所を探し続けました。
去年12月26日、実家の玄関に紛失防止タグをつけたぬいぐるみを段ボール箱に入れて置きます。そのぬいぐるみには『キャンペーン当選』と偽の案内までつけていました。それを小松本さんが自宅へ持ち帰ったことで、大内被告は居場所を特定。さらに、12月31日未明、小松本さんの車に紛失防止タグをつけ、行動を監視。その日の夕方、犯行に及びました。
小松本さんが帰宅したことを確認した大内被告は、宅配業者を装い、インターフォンを鳴らします。持っていた段ボール箱で小松本さんの視界を遮り、ハンマーや包丁で襲いました。

犯行後、インターフォンの画像を削除し逃走。凶器は、事件現場から11キロほど離れた川に捨てています。
弁護側の冒頭陳述
「被告は、事件前、精神状態が普通ではないと感じ、臨床心理士に相談していた」
妊娠5カ月だった小松本さん。
玄関先で倒れていた彼女を見つけたのは夫でした。

小松本さんの夫(調書から)
「遥と名前を呼びながら駆け寄り、震える手を抑えながら119番した。遥の死後、警察から男の子だったと聞いた。生まれてくるはずの男の子と遥をいっぺんに失って、今も現実を受け止められない。犯人を許しません。できる限り、厳しい処罰を希望します」
裁判は、量刑の重さが争点で、17日には被告人質問が行われます。
