
日本周辺の警戒監視を担う無人機に何があったのでしょうか。鳥取県沖で航空自衛隊の無人偵察機「グローバルホーク」が任務中に通信を絶ち、墜落しました。
国内に3機 1機あたり約170億円
森田雄博航空幕僚長
「私どもの都合で会見が遅れまして大変申し訳ございません」
予定より50分遅れで始まった航空幕僚長の会見。
「本日、航空自衛隊三沢基地所属のRQ-4B=グローバルホーク1機が、12時58分に鳥取県沖北約50キロの洋上で通信途絶いたしました」
行方が分からなくなったのは、大型の無人偵察機「グローバルホーク」です。
36時間連続で飛行でき、約2万メートルの高度からカメラ撮影を行うことができます。日本周辺の警戒監視にあたる、防衛の要として機能してきました。
アメリカ製で、1機あたり約170億円とされるグローバルホーク。国内では3機が青森県の航空自衛隊三沢基地に配備されていました。
「(Q.何をしている最中だった?)本機につきましては…訓練ではありませんでした」
その後、航空自衛隊は任務飛行であったことを明らかにしました。
通信が途絶えた機体は、15日午前10時20分に三沢基地を離陸。午後1時前に通信装置との接続不良が発生し、その3分後には鳥取県沖の北側、約50キロでレーダーから消えたといいます。
「(Q.墜落した可能性は?)あらゆる可能性を含めて、今、捜索活動を実施中であります」
通信が途絶えてから約1時間半後、海上保安庁の巡視船と航空自衛隊が海上に浮遊物を発見。16日午前、グローバルホークは墜落したと発表されました。
専門家「最低3機は必要」
航空自衛隊出身の軍事ジャーナリスト・潮匡人氏は、次のように話します。
「エンジンなどに何らかのトラブルが発生して、墜落に至ったと考えるのが現時点では最も合理的だと思います」
グローバルホーク3機のうち、1機を失ったとしたら、日本の安全保障上に影響はないのでしょうか。
「例えば、その機体を点検整備したり訓練でも使わなければいけないので、最低3機は必要。(2機になれば)従来のように警戒監視の継続ができなくなる。何らかの穴が開く可能性が飛躍的に増大したということだと思います」
一方、防衛省は「任務遂行に支障が生じないよう、必要な態勢を確保している」と説明しています。
(2026年9月16日放送分より)
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