
高市政権の内閣広報室が、来年度の概算要求として約72億円を要求していることが明らかになりました。今年度の10倍を超える額となり、物議を醸しています。
「若い世代への発信を強化」か
始動した第2次高市改造内閣。これは総理官邸が先週投稿した動画です。壮大なBGMとともに、閣僚の顔ぶれが紹介されています。
今、政権が強化しようとしているのが、国内外への情報発信です。
イチゴの被り物をしているのは、鈴木憲和前農水大臣です。成長戦略に掲げる分野の現場視察で、イチゴの生産工場を訪ねました。
試食の場面では、アイマスクを着けて食べます。
鈴木前農水大臣
「おいしい。真夏に、この甘いイチゴを食べられるというのは感激です。さすが、日本のイチゴ。最高です」
SNSなどを通して政府の情報を発信しているのは「内閣広報室」です。
来年度予算の概算要求に盛り込まれたのは、約72億円。今年度予算の約7億円から10倍以上の要求額です。
このうち「国内発信の強化」に約66億円、「国外発信の強化」に約5億円。一体、どのように使われるのでしょうか?
政治部 官邸担当
佐々木一真記者
「官邸幹部は今回増額した理由について『政府の政策を発信する動画を作りたい』と説明しています。特に若い世代への発信を強化したい考えで、政府が直接、国民に政策を伝えるようなコンテンツも必要なのではないかと考えているといいます」
予算は税金 野党の追及も
こちらは今月12日に投稿されました。
教室のセットでタレントらが進行役となり、「骨太の方針」を学ぶバラエティー番組風の動画です。
城内実大臣も登場し、「みのるん」と紹介されています。
城内経済財政担当大臣
「未来に向けて、日本を大きく成長させていくことが骨太の狙いの一つなんです」
こうした発信の仕掛け人といわれているのが、佐伯耕三内閣広報官です。
佐々木記者
「佐伯内閣広報官は、安倍政権でスピーチライターも務めていた人物で、総理側近によると、高市総理の希望で広報官への起用が決まったということです。自身のSNSを開設したり、広報室の人員を増員したりと、政府の広報活動に力を入れています。今回大幅な増額要求を決めた一人とされています」
概算要求の段階とはいえ、今年度の約10倍にあたる規模に、SNSでは一部、批判の声も上がっています。
「官邸幹部は、ある程度の批判は覚悟していたと話していますが、今後予算を認めるかどうか、野党の追及なども予想されます。当然、税金を使うわけですので、制作した動画が分かりやすいということで、国民に受け入れられれば納得感も広がりますが、逆に、政府の都合のいい情報を拡散しているだけじゃないかと受け止められれば、批判を浴びることになります」
(2026年9月21日放送分より)
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