21日、気象庁は合同記者会見を開き、東京都伊豆諸島の大島町に発表された「レベル5土砂災害特別警報」について説明した。
気象庁はまず、「土砂災害警戒区域などでは何らかの災害が発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければならない状況です」と述べ、指定された避難場所への避難がかえって危険な場合には「少しでも崖や沢から離れた建物の2階などに移動するなど身の安全を確保する必要があります」と説明した。また「普段災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要です」と注意を促した。
今後については「他の市町村にもレベル5特別警報を発表する可能性があります」とし、「特別警報が発表されてから避難するのでは手遅れとなります。自分の命、大切な人の命を守るため、特別警報の発表を待つことなく、地元市町村からすでに発令されている避難情報に直ちに従い身の安全を確保してください」と呼びかけた。
大島町では「災害が切迫している警戒レベル5相当の場所が複数あり、重大な災害が切迫しているかすでに発生している可能性が高い状況となっております」と説明。避難できていない場合は「今いる場所よりも安全な場所へ直ちに移動することが重要です」とした。また警戒レベル4相当の箇所については「重大な災害がいつ発生してもおかしくない状況となっています。危険な場所にいる方は速やかに安全な場所へ避難することが重要です」と語った。
浸水・洪水の状況については、千葉県内の一部で警戒レベル4相当の危険度となっている場所があると説明し、「今後雨が降り続く予想となっておりますので、危険な場所にいる方は速やかに安全な場所へ避難をお願いいたします」と呼びかけた。
降水量については、9月19日から21日正午までの累計で大島町の大島が583mm を記録していると説明。台風25号は21日朝9時時点で八丈島の西側を北東に進んでおり、同日夜9時には房総半島南東の海上を引き続き北東へ進む予想。21日正午現在の中心気圧は960hPa、中心付近の最大風速は40メートルで、その後22日昼頃にかけて三陸沖へと進む見込みだとした。
今後の雨量予想については、大島町を含む伊豆諸島では21日正午から22日正午までの24時間雨量が250mm、関東地方および静岡県を中心とした東海地方でも同程度の250mmを予想していると述べた。それ以外の地域でも100~150mm の雨量が見込まれるとした。
風速については、台風中心が接近する伊豆諸島で最大40メートル、関東地方で30メートル、東北地方で20メートルを予想。波高については伊豆諸島近辺で9メートルを予想しているとした。
大島を含む伊豆諸島北部では「土砂災害の切迫状況が今日いっぱい続く見込み」とし、猛烈な雨または非常に激しい雨が21日夜にかけて続くと予想した。また線状降水帯の半日前予測については、伊豆諸島を含む関東地方の広い範囲(茨城・東京・埼玉・神奈川・千葉・山梨)と静岡県で、21日夜の初め頃から夜遅くにかけて線状降水帯が発生し「大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある」と説明した。
さらに、浸水した場所での車の移動は「立ち往生したり水没する恐れがありますので、むやみに移動せずに安全な場所で状況が落ち着くまで待機してください」と呼びかけた。避難にあたっては、河川・用水路・アンダーパス・低地から離れるとともに、浸水リスクのある場所への車での移動や浸水した道路への進入を避けるよう求めた。
(ABEMA NEWS)

