
台風25号がシルバーウィークを直撃し、観光に影響が出ています。
【画像】湖面と陸上の境目が分からないほど増水した箱根・芦ノ湖
箱根大荒れ 観光断念も
激しい雨風が打ち付け、霧がかかり、目の前はホワイトアウト状態に。箱根の代表的な景勝地・大涌谷です。
シルバーウィーク真っただ中の21日、台風25号の影響で、大荒れの天気に。
急いで車に戻ろうとしますが、動きが止まります。風が弱まるタイミングを見計らって、ようやく車へ。
海外からの観光客も戸惑いを隠せません。
観光客
「こんなに(台風が)強くなるとは分からなかった。(家を)出る時は少し雨が降っていただけだから」
大粒の雨が打ち付ける箱根・芦ノ湖。湖面と陸上の境目が分からないほど増水しています。
芦ノ湖を周遊する遊覧船も悪天候のため運休に。箱根湯本の商店街では…。
都内からの観光客
「3月ぐらいにお兄ちゃんが計画して、みんなで行こうと決まって、父の還暦祝いで家族旅行で来ました」
父の還暦祝いのために集まった家族5人。大涌谷へ行く予定でしたが、大雨のために断念し、ホテルで過ごすことにしました。
茨城県からの観光客
「(きょうは)木をボンドでつなげて寄木細工体験をやりました。ガラスの森美術館に行こうと思っていたんですけれども、あしたに変更で」
伝統工芸「箱根寄木細工」を体験した家族連れは、早めにホテルへ戻り、予定を翌日に変更しました。
温泉宿「言葉ない」
箱根湯本温泉 かっぱ天国
村上東司会長
「台風でキャンセルだと言われたら、『はい』と言うだけで、それ以上言葉がないからね」
箱根湯本駅から徒歩3分。街並みが一望できる客室や、源泉かけ流しの露天風呂が人気のこちらの温泉旅館では、予約されていた全9部屋のうち、3部屋が前日キャンセルに。天候が理由のため、キャンセル料を取らなかったといいます。
「ある程度お客さんは来てくれる。一応(予約は)満室だったね。(台風でキャンセルは)しょうがないよね」
大雨 祭りにも影響
茨城県石岡市では、300年以上の伝統があるといわれる祭りにも影響が。
練り歩きの時間を半分にするなど、大雨対策を十分に施し、祭りを決行しましたが…。
地元住民(70代)
「(Q.普段はもっとにぎわう?)そうですね」
「(Q.どのくらいにぎわう?)この倍以上はにぎわっている」
静岡県下田温泉では…。駅前の黒船の模型に雨が激しく打ち付け、観光客の姿はほとんどありません。
台風25号の影響で、伊豆急行は伊東~伊豆急下田が運転見合わせになりました。
観光客
「元々いろいろ観光したいなと思ったんですけど、外での観光はなくなってしまったので」
観光客
「帰れたらうれしい。帰りたい。それだけです」
ゴルフ場のコース冠水
8月の豪雨で大きな被害が出た千葉県。21日、千葉市のゴルフ場では…。
平川カントリークラブ
椎名英輝支配人
「カートがここを走るんですけど、冠水してしまっていて安全な走行が不可能な状態になってしまってますね。そこにコイが泳いじゃってるんで」
池の水があふれ、カートが走る道や歩道が冠水。池から流れ込んできたニシキゴイが歩道を泳いでいました。
国内のプロゴルフ団体の対抗戦が行われるほど本格的なコースが楽しめる、平川カントリークラブ。8月の豪雨では、広範囲でコースが冠水。さらに…。
「売店の方は(今も)入れないような状態。もろもろ家電関係は当然ダメですし」
売店は1.6メートルの高さまで水につかり、パソコンや冷蔵庫、エアコンの室外機などが使えなくなりました。
クラブハウスの天井も雨漏りで一部落下する被害が…。
「ここまで被害が出るのはイメージしていなかったので。どこから手をつけようというのが正直なところでしたね」
8月の豪雨被害で、修繕費は3000万円ほどになるといいます。
復旧途中での台風接近…。20日から22日まで営業を休止することに。
「3日間クローズになると1000万円くらいは損失として出ているかと思います。営業損失的なところもやはり小さくはないですね」
台風で「予約ゼロ」
21日、九十九里町にあるキャンプ場では…。
九十九里キャンプ場片貝
神楽ガクトさん
「水路なんですけど、これが決壊しちゃうとあふれ出ちゃうんで」
今年6月にオープンしたばかりの1日1組限定のキャンプ場。降り続く雨の影響で地面には水たまりができていました。
8月の豪雨では地面に水がたまり、テラスのポールが倒れるなどの被害が発生しました。
「9月入って毎週末貸し切りでお客さん入ってくれてたんですけど、シルバーウィーク、台風来るってことで全部予約はゼロで」
農作物にも危機
警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令された千葉県君津市(現在は解除)。市内を流れる小糸川の平常時の水位は低く、両岸に草木が生い茂っているのを確認できますが…。
20日から川の水位がみるみる増え、21日、氾濫しました。
川の近くにある観光イチゴ農園も…。
イチゴ農園を営む 渡邉信幸さん
「午前中は小康状態でさほど降っていなかった。上流のほうで雨が降ったと思うが、どんどん(水位が)上がってきてしまって、今も上がりっぱなしですよね」
午前11時すぎから本降りとなったといい、ハウスの中まで水が。
「(Q.小糸川は氾濫しやすい?)頻繁にします。今年もこれで4回目。対策はしようがないので、水が引いた後に掃除をするしかない」
被害額600万円も
21日、山武市にある田んぼでは、再三の長雨で異変が起きていました。
米のたけやま 伊藤享兆代表
「雨が長く降ってモミが乾く前にまた雨が降って、それを繰り返したことによって発芽してしまってますね」
長雨の影響で水分を含み続けた結果、収穫前の稲穂が発芽。発芽してしまうと品質が落ちるので、売り物にはならないといいます。
8月の豪雨に続き、今月上旬の大雨で田んぼの一部が冠水。そして今回の台風…。
「およそ40ヘクタールくらいのうち4ヘクタールくらいがもう刈り取れないのではないか」
稲が倒れたり、水につかったりしたため、全体の1割ほどの収穫を諦めました。被害金額は600万円に上るといいます。
「せっかく今年は良いおコメができたなって思ったんですけどね。自然相手にうまくいかないなって思うところは身に染みて感じているとこではありますね」
(2026年9月22日放送分より)
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