
梅雨明けから2カ月ほど経ち、スズメバチの巣が巨大化しています。凶暴性が増す秋のスズメバチの駆除現場を取材しました。
門番をしているハチが…
巣穴から飛び出してきたのは、攻撃性が高い「キイロスズメバチ」。番組は、直径45センチを超える今シーズン最大の巣に遭遇。凶暴化する秋のスズメバチ、その駆除に密着しました。
番組が密着したのは「ハチ王」の植松優元さん(51)。12年間で約1200個の巣を駆除してきました。
まず向かったのは、住宅地が広がる東京・東大和市。巣ができていたのは建設会社の窓。巣の入り口では、門番をしているハチが顔をのぞかせています。
依頼者
「1カ月くらい前から多いなと思ってお願いした。家の周りにいっぱい飛んでいたので」
格子のわずかなすき間に巣をつくっていたのは「コガタスズメバチ」。植松さんによると、体長は1.5センチから2.5センチほどで、比較的おとなしいと言われていますが、毒性の強いハチです。
植松さん
「20センチ~30センチにかけての中クラス。こういう軒下や雨風がしのげる所は比較的(巣を)作りやすい」
植松さんの作戦は、巣の入り口から殺虫スプレーをかけ、中にいるハチを死滅させた後に巣を駆除する方法。右手にスプレーを取ると、巣の入り口にそっとノズルを突き刺し、門番が襲ってくる前に、スプレーをかけて弱らせていきます。
作戦開始からわずか10分、直径20センチほどの巣を駆除することができました。右の一回り大きいのが女王バチです。
依頼者
「怖いですね。刺されなくてよかったです」
駆除した後は、金属製のヘラで壁に残った巣をそぎ落として完了です。費用は1万7600円。基本料金に加え、シーズン料金が含まれています。
2カ月経過…巨大な巣
続いて向かったのは、東京・日の出町。住宅の軒下にあったのは、直径45センチを超える巨大なキイロスズメバチの巣。サッカーボールの直径が約22センチなので、その大きさは際立っています。
植松さん
「これは今期初の大きさかもしれないです」
今シーズン最大の巣。カメラを向けると、次から次へと、働きバチが威嚇しながら飛び交っています。
キイロスズメバチは攻撃性が高く、住宅の軒下などに巣を作ります。植松さんによると、近年は都心の住宅でも巣が見られることから「都市型のスズメバチ」と言われているといいます。体長は約3センチです。
依頼者(82)
「(Q.今回なぜ依頼した?)(巣の場所が)高いから。年寄りだし。あまりこういう大きいの見たことない」
騒ぎを聞きつけた隣に住む男性は、ノコギリを持って出てきました。
近くに住む人
「ここら辺で業者さんを頼んだことないと思う」
今シーズン最大の巣を前に取り出したのは、その名も「ハチ王如意棒」。高枝切りばさみのスプレー版のようなもので、高い所を塗装するためのポールを、駆除用に改良した長さ約5メートルの棒です。
地上にいながら、高い所にある巣の入り口に向けて、直接殺虫剤を浴びせられる仕組みです。
梅雨明けから約2カ月かけてでき上がった巨大な巣。木の皮でつくられた硬い要塞に、植松さんも苦戦。格闘すること30分、巣が駆除されました。
大型の魚をすくうための網もきしむほどの重さと大きさ。実際に大きさを測ってみると、約45センチでした。
巣は6段にまで及び、この巣には推定500匹がいたとみられます。正六角形の巣穴は幼虫でびっしりです。
植松さん
「なんかマグロの解体ショーみたい」
依頼者
「もう、すごい数でびっくりしてます」
ノコギリを持参した男性は、このように話します。
「こんなにでかいと思わなかった。これに襲われたら死んじゃうよ」
巣の予防は?
残った巣をそぎ落とした後、今度は中性洗剤などが混ざった殺虫剤をスプレーして完了。
植松さん
「(ハチのにおいを)落としてあげないと、また来年に巣を作られる可能性が高くなるので、これを掃除するのが業者の仕事」
ハチのにおいを消すことで、同じ場所に巣を作りにくくすることができるということです。
駆除にかかった時間は約1時間。高所作業も加わり、かかった費用は3万6300円になりました。
「気温はハチにとっては適温の時期が長かった。早い段階で巣が大きくなっていく」
「(庭木の)剪定(せんてい)や草むしりをすると、巣は作りにくくなると思います」
(2026年9月24日放送分より)
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