断水も続き道路寸断が復旧阻む 堤防の緊急復旧に着手…台風26号列島へ 関東大雨に

断水も続き道路寸断が復旧阻む 堤防の緊急復旧に着手…台風26号列島へ 関東大雨に
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千葉県印旛沼の堤防が決壊してから3日。

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成田市の水位
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約5メートルまで上昇した水位は、25日朝、約3メートルに下がりました。それでも平常時より、まだ70センチほど高い状態です。

一方、場所によっては、水が引き始めています。

片づけをする住民の姿がありました。

子どもの思い出の写真
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家財道具だけでなく、子どもの思い出の写真も水に浸かりました。

住民
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住民
「今でこそデジカメになっているけど、昔、フィルムで撮った写真とか。干して、しわくちゃでもいいから、残っていればいいかなと」

片づけを急ぐのには、理由があります。
関東では、秋雨前線の影響で25日夜から26日朝にかけて、雨脚が強まるおそれがあるからです。さらに、来週以降も、新たに発生した台風26号の影響で、雨が降りやすい状況が続く可能性があります。

住民
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住民
「あすから天気が崩れるので、きょうが勝負。(Q.堤防が決壊したままだが)また水が出てくる可能性が。(Q.懸念は)しています。なるべく1階は、何も置かないようにして、最低限のものだけ置いて、2階で生活している」

24時間態勢で“仮堤防”設置へ

緊急災害対策派遣隊『TECーFORCE』
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決壊した堤防では、25日、復旧工事が始まりました。なかでも被害が大きいのが、船形干拓です。
現地には、国土交通省の緊急災害対策派遣隊『TECーFORCE』が入っています。

国交省関東地方整備局 大野宏之氏
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国交省関東地方整備局 大野宏之氏
「(Q.仮の堤防の完成目標は)台風26号の接近も予報があるので、24時間施工でやって、台風到達までに完了させたい」

一週間をめどに、仮の堤防の完成を目指しています。ただ、工事の行方を左右するのが、この先の雨です。

鹿島建設 伊藤琢也次長
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鹿島建設 伊藤琢也次長
「つくろうとしている仮の土の壁は、硬くないと水が止められない。泥団子では、水は止められない。上から水が降られると、何もできなくなってしまう。雨は止めることができないので、そこが難しい」

停電から4日 身内とも連絡とれず

支援物資
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42世帯が住む木更津市の茅野七曲地区。道が通れなくなって4日です。
25日、市の職員が食料やガソリンなどの支援物資を届けました。

この地区に住む鈴木さん。冷蔵庫の中を見せてくれました。

鈴木けい子さん(77)
「漬物とかは大丈夫かなと思って、おかゆにして。サツマイモがあったらサツマイモ入れて、量を増やすとか、そういう工夫をして」

停電が続くなか、食材を何とかやりくりしていました。

いま、一番困っているのは、離れて暮らす子どもたちに無事を伝えられないことです。

鈴木良治さん(81)
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鈴木良治さん(81)
「電柱が倒れてから、電波がこなくなった。固定電話も携帯も使えないでしょ。連絡がつかないんですよ」

不安を抱えているのは、鈴木さんだけではありません。

石井弘幸さん(69)
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石井弘幸さん(69)
「身内と連絡が取れない。あしたはどうなるんだ、あさってはどうなっているんだっていう気持ちでいっぱい。不安でたまらない」

千葉県内では、いまも約6580軒で停電が続いています。

土砂崩れの跡
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さらに、復旧を待つ住民を不安にさせているのが、いくつもの土砂崩れの跡です。

すぐ下に住む住民は、職員にこう不安を口にします。

住民
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木更津市危機管理課 齋藤健さん
「かなりの木も上から流れてきているような感じ」
住民
「こういう状態だから、いつ崩れるか。それが、一番、心配」

木更津市危機管理課 齋藤健さん
「現在の状況の解明を第一にしながら、次の台風に備え、方策をとっていかないといけない」

代行バス「160台は非現実的」

交通機関への影響は続いています。

25日、運転を再開したのは、我孫子ー成田駅を結ぶ成田線の一部区間。新木ー木下駅間で発生した土砂崩れなどの影響で運休していました。

JR東日本
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JR東日本によりますと、銚子方面へ向かう成田線は、来月4日の運転再開を目指しています。一方、総武本線の榎戸ー成東駅間は、復旧まで1カ月程度、内房線の姉ヶ崎ー木更津駅間は、少なくとも3カ月程度かかる見込みです。

代行バスによる輸送だけでは限界があります。

JR東日本千葉事業本部 三島大輔本部長 
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JR東日本千葉事業本部 三島大輔本部長 
「ピーク1時間でいうと、おおむね8000人。バスの容量というのは、1台50人で、なかなか非現実的。160台配置しないと、8000人は運びきれない」

列島に近づく見込みの台風26号については。

JR東日本千葉事業本部 三島大輔本部長 
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JR東日本千葉事業本部 三島大輔本部長 
「復旧作業中の二次被害がないようにはする必要がある。現時点でも内房線の山から水が染み出てきているという状況で、エリアの土砂には、まだ水分を多く含んで、不安定な土砂がまだまだあると考えているので、これが、またさらなる降雨によって、さらに崩れてくるリスクはある」

断水も続く 道路寸断が復旧阻む

秋は、紅葉スポットとしても人気の養老渓谷も甚大な被害を受けました。

小湊鉄道
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渓谷沿いの温泉街となっている道。
土砂が建物の1階部分まで流れ込んでいます。唯一通る鉄道『小湊鉄道』の路盤が崩れ、線路が宙に浮いた状態です。

千葉県内では、2621戸が断水しています。
市原市では、335世帯が断水しているということです。

延増惇ディレクター
「市原市内にある養老渓谷駅前です。いま給水車が到着しました。駅前では、給水活動が行われています」

23日から断水していると話す男性。

住民
「(Q.きょう初めてか給水)もう3回目ぐらいです」

家の蛇口を捻っても、水は一滴も出ません。

住民
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住民
「我々、どうしようもない。何とか考えてもらいたい」

断水が解消できない理由
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断水が解消できない理由は送水管の損傷と、道路の崩落で、浄水場に職員がたどり着けなかったからです。

市原市水道整備課 杉山弘樹課長
「歩いて、何とか行けるようになり、施設の点検をやっているところ。1日も早く水を配りたいという思いでやっている。数日のうちには(修復)できるかなと考えている」

水が出ない地域の住民にとっても、今後の雨は、新たな不安材料でしかありません。

台風25号『激甚災害』指定へ

激甚災害
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政府は千葉県と神奈川県の被害について、“激甚災害”に指定する見通しです。

25日、鴨川市の土砂崩れ現場で、60代男性が心肺停止状態で見つかり、その後、死亡しました。

台風25号に関連する死者
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台風25号に関連する死者は、千葉と神奈川で合わせて12人に。また、市原市で、新たに60代男性が行方不明となっているのがわかりました。

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