
深刻な少子化に歯止めがかからない中国で今、熱を帯びているのが親による「代理婚活」です。公園には我が子のプロフィールを手に結婚相手を探す親が集まり、登録者5000万人を超える親向けの代理婚活アプリまで登場しています。
少子化の中国 親が「代理婚活」
中国の北京市にある公園は、平日にもかかわらず人だかりができていました。
かなり多くの人が集まっています。紙が置いてあり、人の情報が書かれています。冊子を開いて、一枚一枚見ている人もいます。
真剣な眼差しで「個人情報の紙」を吟味。一体、何が書かれているかというと、結婚相手を探す未婚の男性や女性のプロフィールです。
公園で行われる婚活ですが、集まった人のほとんどは50代以上の人たち。中国では数年前から、親の「代理婚活」が盛んです。
「結婚控え」加速の背景は
かつては世界一の人口大国だった中国。食糧不足などへの懸念もあり、1980年ごろから「一人っ子政策」も導入されました。
2000年代に入ると少子高齢化が進み、中国の人口は2021年をピークに4年連続で減っています。
結婚や出産について20代の若者に聞きました。
「自分の生活がとても大変で、みんな現実主義になってきています。子どものことで負担を増やしたくないです」
「結婚控え」が加速する背景について、専門家はこう分析します。
明治大学
情報コミュニケーション学部
施利平教授
「一人っ子政策によって(教育費などの)水準を上げてしまった。親と両方のおじいちゃんおばあちゃん。6つのポケットが全部1人の子どもに集中しているので、ぜいたくな生活は当たり前。最高の教育環境を整えるのがスタンダードになった」
親の代理婚活アプリ人気
一方、60代の親世代はこう話します。
「私たちの世代は上に老人、下に子どもという責任感がありました。今の若者は親孝行を全く考えないのです」
「結婚は中国の伝統文化」という考えから結婚を強く勧めるといいます。
施教授
「親不孝には3つあるんですけど、一番大きい親不孝は子孫ない、子どもがいない。結婚して子ども産んでないから『半人前』と言われる。半人前です」
そんな親たちが近年利用しているのが、代理婚活アプリです。5年前にサービスが始まり、今では登録者が5000万人を超えるほどの人気です。
アプリを見ると、性格が書かれています。「明るくて格好良くて優しい」「善良で弾き語りが好き」などと書かれています。
政府も少子化対策に躍起
人口の抑制から人口の増加へかじを切った中国政府。婚姻手続きを“映える”場所で行えるようにするなど、少子化対策に躍起です。
例えば遊園地で婚姻届を提出することができ、さらには特別にデコレーションした観覧車も楽しめます。
婚姻届を提出した夫婦
「中には代理婚活で知り合って、2~3カ月ですぐ結婚する人もいます」
クルージングの船の中での婚姻届です。
婚姻届を提出した夫婦
「結構良かったです。スタッフの方も親切でしたし。ちょうど船の上で写真も撮れるので、すごく便利でした」
(2026年9月27日放送分より)
この記事の画像一覧
