
中国・北京を訪問中の岩屋毅前外務大臣が、中国の高官らと相次いで会談しました。中国側は、高市早苗総理大臣の台湾問題に関する言動の是正を求めています。
習主席側近の一人と会談
扇子であおぎ、ハンカチで汗をぬぐう自民党の岩屋前外務大臣。日本国際貿易促進協会の会長として訪問中の北京で、29日に習近平国家主席の側近の一人、何立峰副首相と会談しました。
何立峰副首相
「日本政府の一部要人が軍国主義を正当化しようとし、台湾問題で中国が譲れぬ一線に挑んでいるからです」
岩屋前外務大臣
「今、厳しい状況にある日中関係の改善のために最善の努力をしたい」
岩屋氏の発言中に、報道陣は退席を求められました。その後、岩屋氏が語ったこととは…。
「日本との経済交流、民間交流については、中国側は決して後ろ向きではない。むしろ前向きであると、肯定的であると、私自身は受け止めさせていただいた」
台湾問題 高市氏は是正を
28日には、中国外務省が岩屋氏と中国の王毅外相が会談したことを発表しました。
高市総理の国会答弁で日中関係が悪化して以降、王氏と日本の政治家の会談を中国が公式に発表するのは初めてです。
王毅外相
「来年は日中国交正常化55周年にあたり、正常な状態に戻さなければならない。そのためには、日本の指導者の台湾に関する誤った言動を速やかに是正する必要がある」
日中関係の正常化には、高市総理の台湾有事を巡る発言を正すことが必要だと語った王氏。岩屋氏はこう応じました。
「日本は過去の教訓を忘れるべきではなく、平和発展の道を堅持する」
対中関係を重視する岩屋氏と王氏の会談について、自民党内(幹部)では次のような声が上がっています。
「段階を踏んで積み重ねていくという意味はあるのではないか」
中国側の狙いは?
テレビ朝日の元中国総局長で、官邸キャップの千々岩森生記者はこうみています。
「実際は日中関係が好転するような実質的な意味はない。中国にとって今年終盤の最重要イベントは、11月に自国で開催するAPECです。現状では習近平主席は参加する各国首脳の中で、高市総理とだけ会談しない可能性が高いが、あと1カ月半で高市氏の出方を最終確認したい時期になる。高市総理に台湾発言の処理をどうするか、水を向ける、促す狙いもある」
(2026年9月30日放送分より)
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