消費者にどう影響?『第3のビール』ビールに“格上げ”10月1日から酒税法改正

消費者にどう影響?『第3のビール』ビールに“格上げ”10月1日から酒税法改正
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10月1日から酒税法改正で、ビール、発泡酒、そして第3のビールの税率が統一されます。私たちの晩酌はどう変化するのでしょうか。

【画像】第3のビールがビールに“格上げ”

ビール“復権”?メーカー戦略は

東京・有楽町。街ゆく人に缶ビールを配っているのは、アサヒビールの松山社長です。

アサヒビール 松山一雄社長
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アサヒビール 松山一雄社長
「今回をきっかけに、多くの方にビールはこんなに良いものだと気付いてもらう。業界全体で取り上げていきたいし、アサヒビールもそこに集中して、スーパードライを中心にやっていきたい」

酒税法改正をビール“復権”のきっかけと位置付けるのは、他のメーカーも同じ。キリンは主力の『一番搾り』をリニューアルします。

迫る酒税法改正…値札付け替え

都内にあるコンビニエンスストア。数時間後に迫った、ビール系飲料の税率変更に向けた準備が進んでいました。

店舗スタッフ
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店舗スタッフ
「元々あるプライスカードの後ろに、新しいプライスカードを入れて、0時をまわったら元あるプライスカードを外す」

値札
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差し込まれていく値札を見ると『スーパードライ』350ミリ缶は税抜き価格216円が207円に。隣に並ぶ『サッポロ生ビール黒ラベル』350ミリ缶も、税抜き価格216円が207円に。今回の酒税法改正で、ビールは350ミリあたりの税額が約9円引き下げられることになっていて、その分が価格に反映された格好です。

ファミリーマート商品本部 酒担当 井坂隼規さん
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ファミリーマート商品本部 酒担当 井坂隼規さん
(Q.予想される影響は)
「コンビニだとビールの構成比が高いので、ビールが安くなるということで、プラスの影響が起きるのではないか」

一方で、発泡酒と第3のビールは多くの店舗で値上げとなる見通し。税率がビールと統一され、350ミリあたり約7円の増税となるからです。

異なる税率…“日本ビール”の歴史

発泡酒
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なぜ、これまでビール系飲料の税率は異なっていたのか。きっかけは1994年にサントリーが発泡酒『ホップス』を発売したことにあります。ホップスは、麦芽の比率を税制上のビールに該当しないギリギリの水準に抑えることで税負担を軽くし、低価格を実現した商品。当時はバブルが崩壊して間もない時代だったこともあり、爆発的な人気を呼びました。

発泡酒
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ほどなくして、他のメーカーも相次いで発泡酒市場に参入します。しかしそれは税収が大きく減少するということでもあります。危機感を抱いた当時の大蔵省は、発泡酒の税率を引き上げ、ビールメーカーとの対立を深めました。

キリンビール 佐藤安弘社長(当時)
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キリンビール 佐藤安弘社長(当時)
「発泡酒の存在そのものを認めず、ビールと同じような税金にすると。これに関しては断然反対していきたいと」

対立は時に、政治家も巻き込んだものに。自民党には『発泡酒議連』が立ち上がりました。

自民党 衛藤征士郎衆院議員(当時)
「国民の癒やしのシンボルとなっている発泡酒をしっかり守っていこう」

増税の姿勢変わらず
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ですが、増税の姿勢は変わりません。その後も、メーカーが第3のビールのような税率が低く抑えられる商品を開発すれば、財務省が増税をするという、いたちごっこのような状況が長く続きました。それに終止符を打ち、ビールは「減税」、発泡酒と第3のビールは「増税」という形で税率を一本化するのが、今回の酒税法改正です。

ただ、そうなると…。

男性
(Q.ビールを選ぶのが増えるのか、発泡酒を引き続き選ぶのか)
「ビールを飲むかもしれないです」

“第3のビール”ビールに格上げ

もちろん発泡酒や第3のビールも手をこまねいている訳ではありません。これまで第3のビールの中でトップシェアを握ってきた金麦。ビールへの格上げを打ち出しました。

サントリービール・RTD部 奥田秀朗部長
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サントリービール・RTD部 奥田秀朗部長
「今回の酒税法改正において、新ジャンルを含む発泡酒市場の縮小が予想されます。それにどう対抗するのか。当社は金麦をビール化することで、手頃な価格で満足感のあるビールを楽しみたいというお客様のニーズにお応えしてまいります」

金麦
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金麦はビールに格上げされた後も、もともとビールだった他の商品と比べて安い価格で販売される見通し。複数の価格帯の商品をそろえることで、物価高時代の需要を取り込む構えです。

サントリービール・RTD部 奥田秀朗部長
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サントリービール・RTD部 奥田秀朗部長
「当社はビール化した金麦によって、ビール市場の縮小に歯止めをかけ、もう一度ビール市場の活性化を図ってまいりたいと考えております」

第3のビールをめぐっては、キリンの『本麒麟』や、アサヒの『クリアアサヒ』、サッポロの『サッポロ GOLD STAR』などもビール化が決まっています。

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