
台風26号が近付く関東地方。東京都心は30日も雨が降り、これで35日連続「9月は全て雨」となりました。この長雨で急増しているのが、住宅の雨漏りです。しかし悪天候のため、修理できない状況が続いています。
雨漏り修復依頼 去年の5倍超

連続雨日数は、統計史上最長を更新する35日。これは東京が9月に入ってからずっと雨だったことを意味しています。年間降水量は2000ミリに到達。こんなことは過去に6例しかありません。だから、ということなのでしょうか。
所村武蔵
「雨が降る中、アパートの屋根には作業員の姿があります。雨漏りしているということで、屋根を応急的に補修しているということです」
都内にある賃貸住宅では、台風25号やおりからの長雨の影響で雨漏りが発生。天井には丸いシミができていました。
アパート所有者
「21日午前9時ごろ、住人の方から『雨漏りがある』と電話があって。早急に業者を呼んで直そうと思ったが、業者も雨が降っているので工事できないと。雨がやむまで」
こうした雨漏りの修復依頼が最近、急増しているといいます。
セイフティーリノベーション 佐々木勝吾社長
「台風が来てから倍以上。60件70件ぐらいはあったのでは。“35日連続雨”ということで、1件1件晴れた日に作業をしている状態」
見積比較サイトが行った調査によると、雨漏りの修理の依頼は前年比で5.3倍。『セイフティーリノベーション』でも、30日時点で40件ほどが修理待ちの状態だということです。
セイフティーリノベーション 佐々木勝吾社長
(Q.雨だと応急的な修繕に限られるのは、どういった理由か)
「どうしても足元が滑ったりする。そうすると安全が担保できない。(雨漏りを)一時的に止めることは『雨仕舞(あまじまい)』と言うんですが、早く晴れて1件でも多く修理してあげたいなと」
暗くなってからも作業は行われました。この日は応急処置として、雨をしのぐための防水紙で屋根を覆い、作業を終えました。
台風26号 関東に最接近へ

台風26号は、東海地方の南の海上を自転車並みの20キロで北東に進んでいて、10月1日の日中には関東に最も近付く見通しです。この後、台風26号が最接近する八丈島では、八丈町役場内に避難所が設置されました。スーパーには、去年の台風で被害に遭った人の姿がありました。
島民
「去年の台風で屋根が飛ばされ、まだブルーシート。雨が降ると船が来ず、荷物が来ないのが続く。備蓄しておかないと…」
復旧急ぐ千葉 台風追い打ちか
台風25号により、4カ所の堤防などが決壊した印旛沼と、その周辺。仮堤防が印旛沼からの流入が止まる高さまで復旧できたのは、深夜1時20分のことだったといいます。

国交省 関東地方整備局 大野宏之氏
「(工事完了は)今週末を目指している。ひとまず高さは確保したが、今後また雨等の状況によって、住民の皆様が避難等、心がけていただきたい」
いまだ大規模な冠水が続く酒々井町の住宅街。一番心配なのが追い打ちとなる今後の雨です。

男性
「天気が一番心配です。今は晴れてますけど、晴れていても水位がちょっとずつジワリジワリ。台風の進路とか、その前線、その前に来る雨が一番心配で、何度も見に来るような状態」
駐車場を狙うための防犯カメラも、道路に迫る水が見える角度に変えたといいます。

男性
「家の防犯カメラを道路上の白いオイル缶が見えるようにして、そこが動かないことを確認して安心しているぐらい」
30日も千葉は南部を中心に雨。10月1日の朝は雨雲がかかり、一時的に土砂降りとなる恐れがあります。
「刈り取りできず」農家も悲鳴
長雨による影響は関東だけに限らず、全国有数の米どころ、福島県いわき市では、田んぼに異変が起きていました。
上山愛佑菜
「本来、稲刈りのシーズンの真っ只中のはずですが、たくさんの稲が刈り取られず残ってしまっています」
本来なら今月初旬に刈り取る予定でしたが、コメは外から見る以上にダメージを受けていました。

ファーム白石 白石長利代表
「芽と根が出ちゃっている」
長雨に加え、気温など発芽しやすい条件が重なり、適切な時期に収穫ができなかったコメから芽が出ていました。さらに、田んぼの土は…。

ファーム白石 白石長利代表
「普通、今の時期は人間が入っても足跡がつかないくらい硬くなる。ネチョネチョですね」


乾燥した籾と、水に浸かった籾。その差は一目瞭然です。
ファーム白石 白石長利代表
「濡れたものをコンバインで刈り取ろうとすると、機械が壊れるリスクもあるので。たぶんこの辺は、もう刈らないで終わりです。正直、今までそこまで遅れたことがなかった。(品質は)刈ってみて、乾燥させて、玄米になってみないと何ともです」

今月、いわき市に降った雨は457.0ミリ。400ミリの大台を超え、過去30年で最も多い雨が降りました。約10ヘクタールある、白石さんの田んぼ。収穫量は例年の3割減となる見通しだということです。

ファーム白石 白石長利代表
「自分の田んぼじゃない所も、そういう条件の所はたくさん。自分の所だけじゃないって自分に言い聞かせて、刈れる所から刈っていくというような状況」
