
いわゆる「核のごみ」の最終処分地の選定をめぐり、茨城県常陸大宮市が、文献調査の受け入れを表明しました。
【画像】鈴木市長「政治生命かけた判断」常陸大宮市“核のごみ”調査受け入れ 本州では初

常陸大宮市 鈴木定幸市長
「当市に対する文献調査受け入れの是非について、熟慮を重ねた結果、受け入れることと判断しました。消滅可能性自治体に位置づけられる本市にとって、この一大国家プロジェクトが、市の存立基盤として機能する可能性がある。文献調査を受け入れ、市民を含めた議論のそ上に載せることで、その可能性を未来につなげることができる」

常陸大宮市は、人口約3万5000人。県の北西部に位置し、約6割が山林です。
国から申し入れがされたのは、先月31日のこと。当初から、鈴木市長は前向きな姿勢を示していました。

常陸大宮市 鈴木定幸市長
「ある意味、私の政治生命をかけた判断。実際に最終決断をするのは、次の世代かさらにその次の世代、あるいは、もっと先になるかもしれない。そのときの世代が、判断する、決断する選択肢を、いまの我々が奪っていいのか、奪う権利があるのか」
「核のごみ」の最終処分地を選ぶための3つのステップ、その最初が文献調査です。受け入れると、国から最大20億円が交付されます。

これまでに、4つの自治体で実施されていますが、国が主体的に申し入れを行ったのは、常陸大宮市が2例目で、本州で文献調査が行われることになるのは初めてです。
論文や地質データから処分地に適した土地かを調べますが、ボーリング調査などは行わず、また、必ずしも次のステップである概要調査に進むわけではありません。
鈴木市長は、受け入れの判断にあたって、市議会で議論の場を設けましたが、市民には直接の説明を行っていません。文献調査が行われる2年間で、市民に丁寧に説明するとしたうえで、次のように述べました。

常陸大宮市 鈴木定幸市長
「概要調査の申し入れを、もし、するとなれば、処分場の誘致が目の前になってくる。住民投票とか、そういう手法は、1回はとるべきなんだろうと」
市民の受け止めは。
市民
「私の年だと、もう間もなくだけど、それから続く子どもたちのため、何があるかわからないじゃないですか、災害って。だから反対」
市民
「半分、しょうがないかなというのもあります。どこかが受け入れないといけないかなと」
