
台風27号が列島へ北上し、東京都心では史上最長37日連続の雨となっています。その一方で、渇水でかつての集落が出現するダムも。一体、何が起きているのでしょうか。
台風27号北上 都心で長雨
東京は2日も雨。都心では、37日連続の雨を観測し、統計史上最長の記録を更新しています。
日本の南では、新たな台風27号が発生。今後、日本列島に接近する恐れがあります。
台風が相次ぐなか、東日本の太平洋側では、9月に降った雨の量が平年の236%で、統計史上最多を記録しています。
福岡・江川ダム渇水
一方で、西日本では「深刻な渇水」に直面している場所も。
2日、番組の取材班が向かったのは、福岡県にある「江川ダム」です。
水資源機構 筑後川上流総合管理所
黒田浩一副所長
「対岸を見ると、土と木が生えている所の境目が分かる。通常の満水の位置。そこから現在34メートルほど水面下がる」
ダムの水が多い時には、堤体の上部まで水位が上がっているのが分かります。ただ、2日は堤体の下の崖があらわになっていて、貯水率は15.9%まで低下しています。この時期の平均は約62%のため、例年の4分の1まで水が減っています。
「水道用水、農業用水、工業用水といった利水を目的とした使い方。状況によっては時間断水の対策も考えられる。1994年(平成6年)の大きな渇水時に迫る貯水率」
これは、32年前の1994年に撮影した江川ダムです。底の一部がむき出しになっています。
この年、国内の広い範囲で水不足が深刻になり、後に「平成の大渇水」と呼ばれました。
“かつての集落”出現
32年ぶりの危機的な渇水。その深刻さを伝えるため、ダムの底に案内してもらいました。
黒田副所長
「底の土がむき出しになっている。日光にさらされて、ひび割れている所があったり。長いこと土がむき出しで、草が生えてきている状況」
「こちらの石垣が、ダムを建設するにあたって移転した人たちが以前住んでいた集落の跡地。ここまで見えるほど水位が下がっているのは、かなり厳しい渇水の状況」
長い時を経て、ダムの底から現れた石垣。かつて、この辺りには人々が暮らしていた集落が存在していました。
今から56年前、ダムの底に沈む前の映像が残っていました。江川谷の集落です。
福岡県では、昔からたびたび水不足に見舞われることがあったため、集落は取り壊され、ダムが建設されたのです。
なぜダムの渇水続く?
なぜ、ダムの渇水が続いているのでしょうか。
福岡県民
「え?と思って。(水が)たまっていると思って見に来たら、こんな…」
「こっちも降ったでしょ?」
職員
「こっちも降ったが、あのくらいの雨では足りない」
福岡県内では先月、約ひと月半分の雨が、たった1日で降りました。
ただ、ダムがある朝倉市では、8月の降水量がわずか24ミリで、平年の1割ほどにとどまっていました。
黒田副所長
「貯水率を回復させるためには雨が降るしかないので、ある程度まとまった雨が頻度よく降ることを願っている」
(2026年10月2日放送分より)
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