
企業への不正アクセスが続くなか、国際ハッカー集団の幹部が日本で拘束されたことも分かりました。番組では、個人が今すぐできる対策を取材しました。
ドイツ当局要請 身柄引き渡し
アサヒグループホールディングス
勝木敦志社長
「ランサムウェアに関する身代金については支払っておりません」(去年11月)
去年、アサヒグループホールディングスにサイバー攻撃を仕掛けるなど世界各地で不正アクセスを繰り返しているのが、国際ハッカー集団「Qilin(キリン)」です。
関係者によりますと、5月に日本の捜査当局が「Qilin」の中心メンバーでロシア国籍の男(28)の身柄を大阪市内で拘束。今月、ドイツ当局の要請を受けて、身柄を引き渡していたことが分かりました。
男はおととし、ドイツの物流会社からデータを不正に入手して暗号化。身代金として2600万円相当の暗号資産を脅し取った疑いでドイツ当局が捜査していました。
元警視庁公安部(防犯コンサルタント)
松丸俊彦氏
「ドイツ警察を中心に情報共有が行われたようです。彼らも人間なので、サイバー空間では逃げられても、実社会ではパスポートなどで身元が確認され捕まったと思う」
攻撃対象に「アプリ」傾向
先月末から相次いでいる日本企業へのサイバー攻撃による情報流出。松丸氏はハッカーらが狙う“攻撃対象に1つの傾向がある”と指摘します。
「企業本体を狙うのではなく、公式アプリの会員管理システムが攻撃の対象というのが最近の傾向」
北海道を中心に展開するコンビニチェーン「セイコーマート」は、アプリ会員およそ57万人の個人情報が流出。
チェーン店の「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーションはアプリ会員およそ1078万人の情報の漏洩(ろうえい)が確認されています。
「アプリは企業本体のセキュリティーシステムよりも甘い。会社本体ほどしっかりしたシステムがなく、管理されているというのが実情」
アプリの管理は委託先に任せている日本企業も多く、委託先のセキュリティーの脆弱(ぜいじゃく)性を狙われる可能性があるといいます。
情報流出リスク下げるには
相次ぐ情報流出について、街の人に聞きました。
50代
「素直に怖い。自分の情報が漏洩しているのかなと。いろいろアプリとか登録する時に考えてしまう」
30代
「その対策さえも分からないから、さらに怖いなという感じ」
情報流出のリスクを下げるために、できることはあるのでしょうか。松丸氏はこう助言します。
「任意(記入)のところにも細かく(情報を)入れているなど、必要のない情報は削除。使っていないアプリを削除(退会)。電車に乗りながらとか、空いた時間に自分の“情報の棚卸し”をして、一つひとつ確認していくということをやっていただきたい」
(2026年10月7日放送分より)
この記事の画像一覧
