
「とにかく働いて仕事で返せ」。簗大臣への任命責任をただす野党に続投させる意向を示した高市総理。なぜ、簗大臣を擁護するのでしょうか。
道路予算めぐる発言 追及
簗農林水産大臣が選挙で自身を支持しなかった首長がいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題。
簗大臣は2026年度の予算配分が決まる前の2月に国交省に対し、2025年度に比べて減額された2つの自治体の予算について問い合わせをしていました。
国民民主党 玉木代表
「普通、予算の増額の問い合わせをしても減額の問い合わせはしないのではないか。本当に減額を働きかけた事実はないのですか」
簗農水大臣
「国土交通省への問い合わせについては、那須烏山市と那珂川町の道路予算の配分額を問い合わせたもの。問い合わせにあたり、減額を求めた事実はありません」
自身の進退は
自身の進退については…。
簗農水大臣
「農林水産大臣の職責の重みを胸に刻み、二度と繰り返さぬよう自らを律し、職務に全力で臨んでまいります」
依然、続投の意思を示す簗大臣。任命した高市総理も…。
玉木代表
「高市総理は、ご自身の任命責任をどのように考えておられますか」
高市総理大臣
「私自身、その発言は不適切だと考えましたので厳しく注意をしました。もとより大臣の任命責任は私にありますが、政治家の発言についてはまず本人が適切に説明をすることが重要。しっかりと説明をした上で襟を正して職責を全うしてほしい。『とにかく働いて仕事で返せ』と言っております」
更迭をはっきりと否定しました。
総理 なぜ?簗氏を“擁護”
高市総理が簗大臣を続投させるワケはどこにあるのでしょうか?
政治部 官邸サブキャップ
大石真依子記者
「高市総理として現状“更迭する必要性を感じていないから”ということに尽きると思います。簗大臣は発言の撤回・謝罪をした、国交省は調査結果を発表した、やるべきことはやったとのスタンスです」
「もう少し踏ん張れば、国会での追及をかわせるとの読み。国会では来週から全大臣出席のもと予算委員会が開かれ、ここで野党は追及を強める構えだが、農水省が所管する法案はこの国会に1本も提出されておらず、予算委員会以降は簗大臣が国会での答弁に立つ機会が限られる。官邸幹部はしのぎ切れるだろうと強気」
ただ、この状況が続く限り国会審議への影響は避けられそうにありません。特に懸念されるのが、少数与党の参議院です。
立憲民主党
斎藤参院国対委員長
「少なくとも参議院の野党側としては、現状のまま農水委員会、大臣の所信を受けるわけにはいかない。当面、参議院側では農水委員会は開かれることはないだろう。早期に大臣という職を退かれることを強く求めたい」
高市総理が“簗大臣続投”の考えを変えることはあるのでしょうか。
消費減税“財源”巡り論戦
そんな中、この国会で最大の焦点となっているのが「消費税減税」です。
高市総理は8日、来年4月から飲食料品の消費税率を1%に引き下げた場合、国と地方合わせて、年間4兆3000億円の税収が減るとの試算を明らかにしました。
一方で、その代替財源については明確に示していません。
所信表明演説では…。
高市総理大臣
「財源確保に関しては市場の信認を得られるよう、特例公債(赤字国債)に頼らず確保することとしており、ご心配には及びません」(5日)
立憲民主党 田名部幹事長
「国民は『心配ない』という言葉を聞きたいのではなく、心配ないことを納得できる説明が聞きたいのではないでしょうか」
高市総理大臣
「財源については市場の信認を得られるよう、特例公債に頼らず租税特別措置、補助金・基金の見直しなど歳出・歳入両面の見直しにより確保するということにしております。社会保障財源に穴が開くことにはならないと考えております」
(2026年10月8日放送分より)
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