
高齢者を狙って必要のないガス給湯器の工事を迫ってだましていた疑いです。逮捕されたのはガス機器販売などを手掛ける会社の社長らで、約22億円を売り上げていました。
売り上げ22億円 高齢者だましたか
不当な勧誘を受けた人 80代
「年寄りで知識のない人に対し、ものすごくものの言い方とか優しい。来た人の丁寧さがものすごく分かりやすい」
高齢者を狙い、約22億円以上をだまし取った可能性があります。
逮捕されたガス機器販売などの会社の実質的経営者・糠信秀企容疑者(36)。工事費用をだまし取ったとして逮捕されたのは、合わせて8人。
実に約7600件契約したという、これからの季節に欠かせない給湯器を巡る詐欺。
8人は、ガス給湯器の交換の必要がない所に訪問し、警報音を鳴らします。
「基準値を超える一酸化炭素が出ている」
「今契約した方がいい、来月になると高くなる」
などと嘘を言い、工事費用など約100万円をだまし取った疑いが持たれています。
警視庁によりますと、被害者の平均年齢は81歳、最高齢は神奈川の103歳。認知症や視覚障害がある男性もいたということです。
2023年以降、給湯器の点検商法で約7600件契約し、約22億円を売り上げたとみられています。
押収された品を見ると、一酸化炭素をチェックする機械や、それらしい作業服も並べられています。
“工事迫る” その手口は
容疑者の会社から勧誘を受けた人が、その手口を語りました。
不当な勧誘を受けた人
「ガスのことについて私は全然分からなくて、普通に日常生活していたからいいんだけど、『東京ガスですが、最近色々トラブルが起きるもので』『検査など無料で行います』という話があった」
80代男性。不審な電話があったのは、去年のこと。
「電話が来てから2~3日経って、技術者が来て、玄関で名刺をもらったら、『あれ、東京ガスさんじゃないですか?』って。そしたら東京ガスとは言うけど、社員とは言わない。ここの会社をインターネットで調べると、立派なのがネットの中で出てくる。たぶん契約会社かなと思って、見てくださいと。何を見ますかと言ったら、給湯器とガスコンロ。他は日常的に問題ないから、見させてくださいと。裏側にある給湯器とガスを見たら、給湯器についてその人が言うには、『この建物は25年経っているけど、たぶん(給湯器を)途中で1回交換した』『10年以上経っているから交換する時期』と。電気製品など10年ぐらいで交換と聞いていたもので、考えましょうと」
給湯器に続き、話はガスコンロに及びます。
「こちら(ガスコンロ)を見たら、当初からそのまんまですねと。だからスイッチをいれたら炎が赤く出て、赤く出るのは寿命が超えつつあるから、放置すると火事のもとですよと。どちらを優先順位にしたらいいですかと言ったら、火事のもとのガスコンロということで、そちらをお願いしますということで、契約書を即OKしてしまった」
丁寧な言葉で誘導され、契約書にサインしてしまった男性。しかし、ギリギリのところで被害を防ぐことができました。その時、男性はどのような行動をとったのでしょうか。
土壇場で被害免れる
「値段の問題は気にならなかったんですけど、娘が宇都宮にいて、宇都宮の娘に言ったら『保留にしたほうがいい』と言われた」
将来同居を考えていた娘に相談し、保留の連絡をすると…。
「会社の担当者に電話して、保留させてくれと言ったら『もう材料を用意してしまった』『だから保留はできません』と言われた」
さらに自治会を通し、警察にも相談し、土壇場で被害を免れました。
「警察は民事だからと(相談に)乗ってくれないのが嫌だから、自治会を介して話したら相談に乗ってくれた。私どもみたいに80歳を超えた中で、近所付き合いとか友達・情報を持っていない人たちは、自治会とか市とかでそういうことをフォローできるようなシステムが欲しい」
もし給湯器の点検などで不安に感じることがあれば、消費者ホットライン「188」に相談するようにしてください。
(2026年10月9日放送分より)
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