
ロシア当局がスパイ容疑で北海道新聞の記者を拘束した問題を巡り、ロシア国内では今、スパイ罪や反逆罪で摘発される人が急増していることが分かりました。
【画像】ロシアの捜査員が語る日本の情報機関「ルオープ」 どんな組織かは不明
FSB捜査員が記者を拘束か
北海道新聞の記者がスパイ容疑で拘束されたことを受け、日本の外務省は14日、ロシアの駐日大使を呼び出しました。
ロシア ノズドレフ駐日大使
「(Q.日本政府からどのような話があった?)いや、それはコメントなしにします」
速やかな情報提供や人道的な配慮を求めたとみられます。
発端は、記者の突然の拘束でした。13日に公開された映像には、目出し帽をかぶった数人の捜査員が部屋のドアを開け、記者を拘束する様子が映っていました。
踏み込んだのは、ソ連時代のKGBの流れをくむFSB=ロシア連邦保安庁の捜査員とみられています。
FSB捜査員
「あなたにはスパイ容疑がかけられている」
記者とみられる男性
「スパイ?どういうことですか?」
ロシア側の発表によりますと、拘束されたのは、極東サハリン州に駐在していた北海道新聞の男性記者だといいます。
「日本の情報機関に接触」
FSBの捜査員は、日本の情報機関が背後にいると主張しました。
「日本の情報機関の指示を受け、特別軍事作戦への動員兵と志願兵に関する情報を収集し、日本の関係機関に提供しようとしていました」(13日公開)
FSBは、記者が日本の情報機関からの指示で、北方領土と千島列島からウクライナへ動員された兵士らの人数を調べていたと主張しています。ただ、明確な証拠は示していません。
さらに、FSBの捜査員は日本の情報機関については、こうも述べています。
「その意図やジャーナリストとしては異例ともいえる活発な動きを注意深く調査した結果、この人物が親しい人たちに、日本の情報機関『ルオープ』との接触があると認めていたことから、この人物の違法行為を阻止する決定が下されました」
捜査員がいう「ルオープ」がどのような組織を指すのかは分かっていません。
ロシアで反逆罪摘発が急増
極東のサハリン州で拘束された男性記者はその後、モスクワに移送されました。裁判所は12月12日までの勾留を認めたということです。
ロシアでは外国人に限らず、スパイ罪や反逆罪で摘発される人が急増しています。
人権団体などによりますと、今年上半期、ロシアの裁判所は関連する罪で284人に有罪判決を言い渡しました。
一方、ウクライナ侵攻前の25年間に言い渡された有罪判決は170件でした。
北海道新聞は、詳細は確認中としたうえで「記者の安全確保を最優先に対応している」とコメントしています。
(「グッド!モーニング」2026年10月15日放送分より)
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