「戦争ってダメなんだよ」サンドウィッチマン、負の世界遺産・アウシュビッツで反戦を意識「戦争があって差別が始まることも」「伝える人間が伝えていかないと」

【写真・画像】ナチス指示のプロパガンダ作品と、収容者が命がけで隠し描いた暴行スケッチや自画像… サンド伊達が感じた筆圧の「怒り」 1枚目
【映像】サンドウィッチマンのアウシュビッツ潜入映像

 ポーランドのアウシュビッツでのロケを終えたサンドウィッチマンが、負の遺産を残す意味と、戦争を繰り返さないために伝え続けることの大切さを語った。

【映像】サンドウィッチマンのアウシュビッツ潜入映像

 10月17日に放送された『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)では、海外プロジェクト第9弾として、サンドウィッチマン(伊達みきお・富澤たけし)がポーランドの負の世界遺産「アウシュビッツ・ビルケナウ ドイツ・ナチ強制絶滅収容所」を訪れ、特別に許可を得て撮影した潜入リポートが放送された。MCはサンドウィッチマンと芦田愛菜。スタジオにはゲストの伊集院光と赤楚衛二が出演した。

 第1収容所に続いて、アウシュビッツ最大の収容所である第2収容所ビルケナウを訪れた2人。ナチ・ドイツが撤退の際に証拠隠滅のために破壊した最大のガス室の跡地を見た後、伊達は「いや、全然過去じゃないんですよ。本当に」「つい80年チョイ前でしょ。だってうちの親父とかもう生まれてるからね。本当に最近っちゃ最近ですよ」と語った。富澤が「だけど、直接伝えられる人はもうどんどんね」と言うと、伊達は「どんどんなくなっていってるみたいですけどね」と応じた。

 最後に訪れたのは、収容者が寝泊まりしていたバラックの修復が行われている非公開エリア。修復作業責任者のタニストラ=ルジャノフスカさんは、アウシュビッツ博物館が1947年に生還者の方を中心に創設されたことを明かし、「私たちの使命は、この歴史を後世に残して伝えていくこと」と説明した。伊達が「結局『戦争はしちゃいけない』ということですよね」と問いかけると、ルジャノフスカさんは「戦争は本当にひどいもので、命はもちろん、未来への希望など、すべてを破壊してしまいます」と答えた。伊達は「それを伝えることも、この番組は大事な役割なので、今日来られて、たくさんの人に伝えたいと思います」と話した。

 ロケを終えた伊達は「こういう風に思っていいのか分かんないけど、すごく腹が立った」と率直な思いを明かし、「本当に何てこう伝えたらいいかっていうのかな、分からない…伝え方が難しいところで」と語った。さらに「東日本大震災の震災遺構とも、ちょっと僕はリンクしてて。要するになぜそういうものを残すか、震災遺構も残して、ここも残す、原爆ドームも残す。要するに『後世に伝えていく』ことじゃない?」と続けた。

 伊達は、遺構を残す際には賛否があったはずだとし、「それ、震災もそうだったんですよ。『思い出させたくないから』『もうやめて見たくない、うちの子供はそこで死んでるんだ』っていう人たちもいて、でも残した『意味』ですよね」と語った。富澤も「こういうところが残らないと、本当にまた同じやつが出てくるんだろうなっていう。俺は思うので」と話した。

 伊達は「戦争の遺構っていうのは、『だから戦争しちゃいけないんですよ』っていうのが、もう一番大きなメッセージであるわけですよね」と強調し、「こういうことになるんですよ、だからやめましょうよ戦争。繰り返すことになりますよ」と訴えた。広島の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑の碑文にも触れ、「あれがもう、俺はすべてだと思うわ」と語った。富澤は「『写真で見ました、話で聞きました』じゃ大体のことしか分からないし、来てみるとね、『こんなに広いんだ』っていうことも分かるし」「『間違ったことをやっちゃいけないな』っていうのも、これを見ればみんな感じると思うし」と話した。そして伊達は「だから、戦争ってね…ダメなんだよ、本当に、やっちゃ」と言葉を絞り出した。

 見学に訪れていた多くの若者たちを見た伊達は「この人たちが勉強して、将来の世界を背負っていくわけで、アウシュビッツとか見てた人は、きっと戦争はダメなんだなっていうのは感じてくれるだろうし」と期待を寄せた。さらに「伝えられる人間がちゃんと伝えていかないと、また過ちを犯してしまう、過ちを繰り返してしまう可能性もあるのでね、それは阻止しないといけないね」と語り、「ちゃんとこの人たちがみんな伝えていければ、戦争なんて愚かなことはなくなるんじゃないでしょうかね。なくなってほしいなと思いますけどね」と願いを込めた。

 スタジオでは伊達が「先に差別があって戦争でエスカレートしてる。だけど、もしかして国によっては、戦争があったから差別が始まったりする国もあるんで」と指摘。伊集院も「当時、めちゃくちゃな不景気でみんな苦しい中に、『誰かのせいにする』っていうやり方は人気が出たんだよね」「『あ、あいつらが悪いらしい』ってなった時に一気に差別始まるんだよね」と語った。そのうえで「差別の怖さみたいなのはあそこに入ってるし、なんでそれが加速したのか?みたいなことは、その先はみんなで考えてみると、良いような気はするなぁ」と視聴者に呼びかけていた。

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