19日の参議院予算委員会で、共産党の山添拓議員による「非核三原則」と米国の核戦略をめぐる質疑中、通告を受けていなかった小泉進次郎防衛大臣が突如答弁席に向かい、山添議員が思わず「小泉さんは今日通告してないんだけど」とこぼす一幕があった。
山添議員は、高市早苗総理に対し「非核三原則の『持ち込ませず』には、一時的な寄港や領海上の通過も認めないという意味が含まれるか」と確認。高市総理が「含まれる」と答弁すると、山添議員は米トランプ政権が進める新たな海洋発射型核巡航ミサイル(SLCM-N)の開発・配備計画について追及を開始した。
山添議員は「SLCMについてはバイデン政権下で中止されたが、第2次トランプ政権で新たに多額の費用が投じられている。政府与党が狙う非核三原則の見直しは、こうした米国の核戦略の変更に合わせて日本への核持ち込みを認めようとするものだ」と主張。「米中ロ3カ国による核軍拡競争を容認するのか」と高市総理に迫った。
茂木敏充外務大臣が「米国の政策方針について説明する立場にない」と明言を避ける中、山添議員が再び高市総理に同じ質問をぶつけた直後、事前の質問通告を受けていなかった小泉防衛大臣が自ら答弁席へ歩き出した。これを見た山添議員は自席から「小泉さんは今日通告してないんだけど」と漏らした。
小泉防衛大臣は、「今、米中ロだけでなく、フランスも核の増強を宣言している。フィンランドなども安全保障環境の厳しさに鑑み政策を変更している」と世界の潮流を説明。「日本を取り巻く環境の厳しさを踏まえた時に、あらゆる選択肢を排除せず安全保障政策や防衛力の整備を検討していくのは当然のことだ」と展開した。
山添議員は「わざわざお答えいただいたが、質問には答えていない」と一蹴。「核軍拡競争をやめようという立場こそ必要だ」と反論し、政府に対し、来月開催される核兵器禁止条約の再検討会議への参加を強く求めたが、高市総理は「慎重に検討する必要がある」と述べるにとどまった。
(ABEMA NEWS)

