
日本が主導する世界初のミッション。打ち上げに成功しました。
【画像】“世界初”のミッションへ 火星衛星探査機『MMX』出発
20日朝、H3ロケット10号機の打ち上げに成功しました。“世界初”の使命を背負った、火星衛星探査機『MMX』を載せて。最初の関門。MMXをロケットから切り離し、火星に向かう軌道へと送り出しました。失敗もあったH3ですが、3機連続で成功。来年には民間に移管する方針です。

ロケットと探査機のプロジェクトマネージャが揃って会見しました。
JAXA H3プロジェクトマネージャ 有田誠さん
「本当に息が抜けるというか。やっと川勝さんとの約束が果たせた」

MMXは1年かけて火星圏に到着し、衛星フォボスを観測します。フォボスは、地球にとっての月で、地球と月の距離、約38万キロに対し、火星とフォボスはわずか約6000キロ。そのため、その砂は火星由来の成分が含まれていると考えられています。
探査はまず、小型ローバーを投下して着陸できる場所を探ります。その後、MMXが着陸を試み、10グラム以上の砂を採取します。3年の滞在を終えると、砂を抱えて地球に帰って来る計画です。

今回のサンプルリターン計画には、各国の技術が日本に集結しました。小型ローバーは、フランスとドイツが共同開発したもの。物質の分析に重要な役割を担う観測機器は、NASAが参加したもの。それは『はやぶさ』『はやぶさ2』のチームによって日本の“お家芸”になったからです。
JAXA MMXプロジェクトマネージャ 川勝康弘さん
「火星の衛星からのサンプルリターンは世界初ですが、何がリュウグウとかイトカワと違うかというと、重力の井戸の奥深くに入って、出てくるところが難しい」

フォボスの重力は地球の2000分の1。火星の3分の1と比較すると小さいですが、それでも重力にあらがって帰路につくのは大きな挑戦です。MMXが地球に砂を届けるのは5年後です。
