
台風30号と秋雨前線の影響で、週末は台風から離れた地域でも大雨となりました。東京では11年ぶりに開催された花火大会が雨に見舞われました。
11年ぶりの復活も…
東京都心の夜を彩った大輪の花。24日、「東京湾大華火祭」が11年ぶりに開催されました。
1988年から東京の夏の風物詩として親しまれてきましたが、東京オリンピック・パラリンピックの選手村の建設に伴い、2015年を最後に休止。復活となる今年は台風などによる中止を避けるため、10月開催に。
しかし、迎えた当日、都内は台風30号に刺激された前線によって、朝から断続的な雨に見舞われていました。
屋形船の乗船場では、かなり雨が降っていました。その中でも、従業員が準備を進めていました。
東京・江戸川区で110年続く老舗の船宿「あみ達」。
屋形船「あみ達」4代目 高橋悟さん(54)
「東京港の真ん中ということで、東京を感じられる場所で、そういった人気の花火大会でずっと開催されていまして。2015年まで、毎年たくさんのお客様にご利用いただいてやってました」
待ちに待った11年ぶりの復活。屋形船も、降り続く雨の中、着々と準備を進めていました。
揺れる屋形船 空も雲で…
午後2時過ぎです。花火打ち上げまであと3時間半ほどありますが、お客さんが続々と屋形船に乗り込んでいきます。
団体客
「それではご唱和ください!かんぱーい!!」
この屋形船では、天ぷらやすき焼きなどの豪華な料理に、お酒なども飲み放題。料金は1人あたり5万5000円で、団体客36人が参加しました。
団体客
「(天ぷらの)身がふっくらしていて、めちゃくちゃおいしいです」
団体客
「船から(花火)見るっていうのは初めてで、すごく楽しみです」
期待に胸を膨らませ、花火の打ち上げ会場に向け、出航。およそ1時間半の船旅です。
しかし、船が大きく揺れ、子どもが驚いて泣き出してしまう場面もありました。
なんとか、屋形船は打ち上げ会場に到着しますが、雨はまだ降り続いています。波が高く、船はかなり揺れています。
あたり一面に広がる濃い霧。空も雲で覆われています。
屋形船「あみ達」 坪井涼さん(35)
「花火が始まってしまえば、こんなに揺れないかなとは思うんです。もうちょっと雨がね、弱まってくれれば、お客様は見やすいんじゃないかなっていう感じ」
屋形船が出航した後は、花火大会が中止になっても返金はありません。参加者らは、祈るように空を見つめていました。
集まった屋形船は62隻。参加者はレインコートを着て、スカイデッキへ。海風が吹く中、その時を待ちます。
各所封鎖 交通規制も
一方、陸から花火が見える芝浦エリアでは、普段は歩いて渡れるレインボーブリッジの遊歩道が早々に通行止めになりました。
警察官
「チケットの準備をお願いします。滞留防止に、皆さんのご協力をお願いします」
観覧会場に入れるのはチケットを持っている人だけ。会場前ではチェックが行われていました。
レインボーブリッジの先、お台場エリアでも、東京湾が一望できる広いデッキも閉鎖に。
スタッフ
「花火大会のチケットをお持ちの方、こちらで確認しております」
観覧会場の砂浜から、かなり手前でチェックがあり、持っていない人は海岸にも近づけません。
こちらの家族もチケットが無いため、先へは入れません。
都内在住の家族
「花火はホテルから見るが、(その前に)海浜公園にちょっと行きたいなと思ったけど、チケット持っている人しか通れないみたいなので…」
チケットを持っていなかったのは、ホテルで花火を観覧するためで、ディナー付きプランを予約済みだといいます。
午後3時半を過ぎると、交通規制も開始されました。
花火の観覧席へと向かう道路が封鎖されました。警察官がタクシーを止めに入っています。
開始時間が迫り、続々と会場に集まる人たち。
まもなく午後5時です。この時間、雨が少し強くなってきました。皆さん傘を差しながら会場の方へと進んでいきます。
警察注意も“いたちごっこ”
そして午後5時半を迎えると…実に11年ぶり、東京湾大華火祭が始まりました。
夜空に打ち上がるおよそ1万2000発の花火。あいにくの天気のため、一部の花火が雲や煙で見えないこともありましたが、「ホテルで花火を見る」と話していた家族は…。
「きれい!きれい!見て、ちゃんと上がってるよ」
豪華なディナーとともに花火を楽しんでいました。
チケットがない男性は、花火が見える場所を走って探します。
40代 男性
「あーきれい、きれい」
立ち止まることが禁止されている中、高速道路の隙間から花火を見ることができました。
観覧エリア外ですが、どんどん人が集まってきています。道に立ち止まって花火を見ています。
ルールを守らず、立ち止まって花火を見る人もいました。
警察官
「チケットを持っていない方は、立ち止まって花火を見ることはできません」
警察官や警備員が注意を促しますが、しばらくすると再び立ち止まる人が現れ“いたちごっこ”に。
警察官
「移動してください!移動してください!」
間近に見える花火に大興奮
一方、海で花火を待ち望んでいた屋形船では…。
団体客
「すごい目の前だね。これ以上近づけないくらいだね」
間近に見える花火に、観覧客は大興奮。
団体客
「きれい!やっと見れた~!」
無事に始まった11年ぶりの花火大会。しかし、煙に隠れて花火全体が見えません。それでも…。
団体客
「煙でなんか見えないけど、でもきれい。めっちゃ雰囲気いい…」
団体客
「もう、本当にすてきです。家族一緒に見られて幸せです」
花火が見えない瞬間があっても、目の前であがる臨場感に、船内は笑顔に包まれていました。
屋形船「あみ達」 坪井さん
「まず、よかったなとは思いますね。無事開催されて。お客さんも上に上がって楽しんで見てくれているので、そこは本当によかったなと思いました。朝から準備してきたかいがあった」
団体客
「本当に初めての体験で、とても雰囲気も良くて。おいしい食事もいただけたし、最高にぜいたくな時間を過ごさせてもらったと思います」
(2026年10月26日放送分より)
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