史上初の女性棋士誕生へ 西山女流四冠がプロ入り表明「もっと上をめざす戦いしたい」

史上初の女性棋士誕生へ 西山女流四冠がプロ入り表明「もっと上をめざす戦いしたい」
この記事の写真をみる(7枚)

 100年を超える将棋の歴史の中で初めて女性棋士が誕生します。その名は西山朋佳女流四冠(31)。ただ、プロ棋士ならではの高いハードルも待ち受けています。

【画像】師匠の伊藤博文七段と西山朋佳女流四冠

最終関門で涙も

西山朋佳女流四冠
拡大する

西山女流四冠
「私の中で最後に残ったのは、もっと強い方と戦いたい、もっと上を目指す戦いをしてみたいという気持ちでした」

 女性初のプロ棋士になる決断をした西山女流四冠。女性だけが対象の「女流棋士」とは異なり、プロ棋士は男女問わず、実力次第でなることができます。

原則一年間で4人のみ
拡大する

 しかし「プロ棋士」になれるのは、主に養成機関「奨励会」で段位を上げ、最難関の「三段リーグ」を勝ち抜き、四段に昇段できた人。原則一年間で4人のみの狭き門です。

「三段時代の私に『こんな日が来る』と言うと、驚くのかなと思う」

 こう語るのも、プロ棋士になる難しさを身をもって感じてきたからです。

最終関門の「三段リーグ」では次点
拡大する

 中学2年の時に奨励会に入会しプロ棋士を目指した西山さん。最終関門の「三段リーグ」では、惜しくも次点で涙をのみました。

 棋士編入試験にも挑戦。プロ棋士相手に3勝すれば合格する5番勝負で、2勝3敗。あと一歩及びませんでした。

「今後のことについては、いったん整理してから考えたい」(去年1月)

「結果を出すことが一番」

三度目のチャンス
拡大する

 三度目のチャンスが巡ってきたのは、去年6月。女流タイトルの最高位「白玲」を通算5期獲得すれば、プロ棋士の権利を得られるという規定が新たに設けられたのです。今月、その資格を満たした西山さんは、プロ棋士に挑戦することを決めました。

「いつか棋士として認めていただけるように、精進することも自分の役割だと考えております」

 西山さんを小学生の頃から指導した、師匠の伊藤博文七段。当時から「負けず嫌い」で実力がずば抜けている一方、こんな一面もあったと話します。

師匠の伊藤博文七段
拡大する

伊藤七段
「本当に優しい性格。年下の生徒が連敗で将棋で負けてばかりでも、西山さんは僕の代わりに指して、わざと負けて喜ばせて、将棋を強くさせるようなこともしてあげていた」

 来年4月から「フリークラス四段」のプロ棋士となり、女流棋士との二刀流に挑戦する西山さん。

「あとは体力だけ」
拡大する

「大谷翔平選手みたいな感じです。華のある将棋を指してもらいたい。十分通用するんですけど、あとは体力だけなんです」

 今後は対局数の増加に加え、10年以内に規定の成績をあげなければプロ棋士としては引退を迫られることなど、険しい道が待っています。

西山女流四冠
「今回の決断は責任を伴うものだと思っておりますので、結果を出すことが一番」

(「グッド!モーニング」2026年10月27日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
この記事の写真をみる(7枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る