
名古屋市で7月にマンションから飛び降りた男に、歩いていた女性が巻き込まれて死亡した事件。遺族は殺人罪の適用を訴え、その後回復した男と面会を重ねています。
“飛び降り”巻き込まれ死亡
亡くなった稲葉朋来さんの父
稲葉健二さん
「飛び降りた本人が自殺目的だったとしても、第三者を死亡させた事実を“事故”として扱われることに強く疑念を持っていて、憤りも感じている。これは“事件”なんだと強く訴えたい」
今年7月、名古屋・栄のマンションの11階から飛び降りた男に巻き込まれ、飲食店店員の稲葉朋来さん(当時23)が命を落としました。
飛び降りたのは、田口伸成容疑者(29)。意識不明の重体で治療を受けていましたが、その後回復し、8月、重大な過失によって人を死なせてしまう重過失致死の疑いで逮捕されました。
遺族“殺人罪”適用訴え
朋来さんの父・健二さんは田口容疑者と3回面会し、こう質問しました。
「飛び降りる際に、あれほど明るい場所だから、下に娘が歩いているのが見えていたはず。『何とか思い出してくれ』と。『(田口容疑者は)確認したと思います』と」
いわゆる「未必の故意」。男が歩行者を巻き込む可能性を認識していたのではないかと、「殺人罪」での起訴を求めて行動を起こします。
数えているのは、事件があった時間帯の通行人の数です。
「きょうは1時間45分の間に276名。こんなところで飛んだらどうなるか、本人は分かっていたはず。司法に判断してほしい」
今月28日、このデータや遺族の思いをつづった意見書などを名古屋地検に提出しました。
地検は飛び降りた男の精神状態を調べるため、鑑定留置を行っています。結果を踏まえて、起訴について判断します。
「男は『早く働いて償いたい』と言っているが、償って返せるものなんて何もない。常に探している、あの子を。考えていない時間がない」
(「グッド!モーニング」2026年10月29日放送分より)
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