
歴史的不漁が続いていた北海道の秋サケ漁ですが、今週に入り一転しておよそ6トンが水揚げされるなど異変が起きています。北の海でなにが起きているのでしょうか。イクラの値段にも変化が出始めています。
秋サケ水揚げ“急増”
今月14日の北海道。魚は網の半分ほど。この時期に多い“秋サケ”と思いきや、ハワイで多くとれるシイラなどの魚が多く水揚げされました。
第二十一北洋丸
伊藤正吉代表
「昨年と比べて(秋サケの漁獲量は)大体40%ぐらいになっていると思います。半分以下ですね。なかなかここまで減るとは思っていなかった」
それが、27日には…。
先週まで全くといっていいほどとれていなかったサケが、大量に水揚げされていました。
「きょうは6トンぐらいとれましたね。大体1トンが350本ぐらいですから、350本×6みたいな感じ」
「サケ日本一の町」と呼ばれる、北海道東部に位置する斜里町の港では27日、2100本のサケが水揚げ。ここ数日、水揚げ量が増えているといいます。
近畿大学
有路昌彦教授
「ある程度グループになっていて遡上(そじょう)のタイミングを見計らって日本に接岸してきて、うまいタイミングに漁獲できた」
不漁でイクラも高騰
サケは低い水温を好む魚。20℃以下でないと生きることが難しいといいます。
北海道全体で見ても、厳しい状況が続くサケ漁。今月20日時点では250万本と、例年のペースを下回り、4年前と比べて、およそ12分の1の漁獲量に。歴史的不漁と言われた去年の半分以下にとどまっています。
不漁でイクラの価格も高騰。100グラムあたりの小売価格は2016年におよそ1144円でしたが急騰。今年は9月の時点で10年前のおよそ2倍です。
あまりの高騰ぶりにすし店では。
静岡市のすし店
「扱いにくくなっている。(軍艦)一貫出すにしてもうちのところだと、他のネタから比べると値段が設定しづらくなっている。お店でも高すぎるような設定になってしまう。やっぱり使えない」
1人4000円ほどのコースが売りのすし店では、これまで仕入れていた国産の塩イクラを出そうとすると1貫1000円から1500円に。採算が合わなくなり扱うのをやめました。
生すじこ価格に変化
番組が向かったのは都内の海鮮居酒屋。こちらの店では28日、イクラのおつまみや軍艦を提供していました。
客(60代)
「もうプチプチです。プチぜいたく、2人だけの時の秘密」
28日に扱っていたのは、アラスカ産のイクラ。新物の国産イクラを1貫660円で出していましたが、高すぎて売れ行きが今一つのため、切り替えました。
しかし、今週に入りイクラの原料になる生すじこの価格に変化が。
田無漁港直売所
早津茂久社長
「先々週くらいまでは(国産は)100グラムあたり3500円していたのが、2500円なのでダウン傾向にあると思います」
海外産が入ってきたことと北海道産が徐々に増えてきたことで、卸売価格はおよそ3割下がったといいます。
「やっぱりお客さんが食べ控えるのはちょっと寂しい。できたらやっぱり安くお出ししたいよねっていう気持ちはすごくあります」
今後のサケ漁は?
好転の兆しが見えるサケ漁は今後どうなるのでしょうか。専門家は次のように話します。
有路教授
「環境の変動の影響を回避するのは、なかなか難しい状況でありますので、ちょっと期待するのはなかなか難しいんじゃないかなという気がしますね」
(「グッド!モーニング」2026年10月29日放送分より)
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