
今年の長雨の影響で農家を苦しめているのが、「根こぶ病」と呼ばれる伝染病です。およそ3000株のキャベツを廃棄せざるを得なくなった農家を取材しました。
「こんなにひどいのは初めて」
秋雨前線や台風の影響で、雨の日が多かった9月。最近は一転して秋晴れに恵まれる日が増え、週末も各地で澄み渡る青空が広がりました。
千葉県松戸市の「カネキ近藤農園」。甘みが強く、肉厚で豊かな風味が特徴の名物「矢切ねぎ」を中心に栽培しています。
秋の収穫シーズンを前に、別の作物に異変が起きていました。
根こぶ病に感染したキャベツです。外側の葉が黄色く変色し、しおれています。引き抜いてみると、根の部分には、こぶのような膨らみがいくつも確認できます。
カネキ近藤農園 近藤泰久さん
「最初、根こぶ病だと思わなかったので、肥料を与えてみたんですけど、1週間くらい経って外の葉っぱがたらーんと元気なくしおれていた。もしかして根こぶ病かなと思って1株抜いてみたら、根っこがこぶこぶになっていました」
そもそも、根こぶ病とは?
東京農業大学 後藤逸男名誉教授
「根こぶ病は、土の中に病原菌がいて、それが根に感染し、地上部が枯れてしまう病気」
根こぶ病は、水はけが悪く土壌の水分が多い環境で発生しやすいといいます。根が病原菌に感染するとこぶ状に膨らみ、水分や養分を十分に吸収できなくなります。
今年の長雨や豪雨の影響もあり、近藤さんの農園では、育てていたキャベツに被害が拡大。廃棄を余儀なくされたキャベツは、およそ3000株に上るといいます。
近藤さん
「20年間キャベツ作り続けてきて、たまにぽつりぽつりとは出ていた。こんなにひどいのは初めて」
健康なキャベツと根こぶ病に感染したキャベツを比べると、その違いは一目瞭然です。感染したキャベツは葉の色が薄く、外側に広がっています。
根こぶ病の対策は?
農林水産省によりますと、キャベツの小売価格は先月19日の週で、1キロあたり387円と依然、高値が続いています。
近藤さんは、根こぶ病の被害が全国的に広がれば供給量が減り、キャベツなど野菜のさらなる価格高騰につながる恐れがあると懸念しています。
不安定な天候が続くなか、根こぶ病を防ぐにはどのような対策が必要なのでしょうか。
後藤名誉教授
「連作をできるだけしない。畑の水はけを良くする。畑の下層までよくおこす。これが非常に重要です」
さらに、土壌診断をもとに酸性度を調整したり、病原菌を誘い込む「おとり作物」を植えたりする方法もあるといいます。
「(根こぶ病は)絶対に根絶できます。人の健康と土の健康は全く同じだと考えて、土を健康にすること。それが第一です」
(「グッド!モーニング」2026年11月2日放送分より)
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