森保監督“最後の指揮”予定も…サッカー・アジアカップ情勢悪化で“異例”の延期

森保監督“最後の指揮”予定も…サッカー・アジアカップ情勢悪化で“異例”の延期
この記事の写真をみる(6枚)

中東で続く戦闘がスポーツの世界にも深刻な影響を及ぼしています。日本代表の森保監督が最後に指揮を執る予定だった、来年1月のサッカー・アジアカップが1年延期される見通しとなり、ファンを落胆させています。開催地のサウジアラビアでは、イエメンの親イランの武装組織『フーシ派』による攻撃が相次ぎ、AFC・アジアサッカー連盟が「開催は困難」と判断しました。

【画像】森保監督“最後の指揮”予定も…サッカー・アジアカップ情勢悪化で“異例”の延期

サッカー・アジアカップが1年延期
拡大する

森保監督“最後の指揮”予定も…

首都の空港が標的となり、民間人に犠牲も出たサウジアラビア。問われたのは大会の安全性です。

日本サッカー協会 宮本恒靖会長
「安全を第一に考えた開催期間の変更についての判断を尊重します」

サポーターからは。

20代
(Q.アジアカップが延期になったが?)
「知らなかったです」
「(森保監督が)最後の大会になると思うので、優勝目指して応援したいと思いますし、頑張ってほしい。応援できる機会があるなら、開催してくれたらうれしい」

サウジとフーシ派の交戦激化

ただ、現在のサウジアラビアの状況をみると、延期はやむを得ないことかもしれません。サウジアラビアと、隣国イエメンで活動する、親イラン武装組織『フーシ派』による交戦は激化の一途をたどっているからです。

特に3週間前、首都リヤドの空港では、フーシ派のミサイルによって13人が死亡、300人以上の負傷者が出る事態となりました。これを機に、サウジはフーシ派への攻勢を強め、連日のように空爆を行っています。2日前には、フーシ派がサウジ領空を通過する民間航空機も標的にすると警告。民間人への被害が拡大しかねない、そんなフェーズに入りつつありました。

フーシ派の報道官
拡大する

フーシ派の報道官
「わが軍の部隊は神の加護を得て、我々の人民と土地を守るため、サウジアラビア領内を標的とした軍事作戦を継続する。封鎖には封鎖で、攻撃には攻撃で対抗する。我々に対する侵略の停止と、封鎖の解除まで続ける」

フーシ派保有の“弾道ミサイル”

フーシ派が保有する兵器にはその危険性があります。射程2000キロ以上とされる弾道ミサイル。ア

弾道ミサイル
拡大する

ジアカップの開催地となっていたサウジの3都市は、フーシ派がその気になれば全て攻撃可能です。

今回、延期が決まったのは来年12月までですが、それまでに情勢が沈静化する保証もありません。

20代
「命がなくなってからでは遅いじゃないですか。そのための延期ですよね。それなら仕方がない」
「選手の安全を考えたら仕方がないけど、楽しみにしていたので悲しさはある」

コロナ禍を理由にアジアカップの開催が返上
拡大する

過去1度だけ、コロナ禍を理由にアジアカップの開催が返上されたことがありました。戦争や紛争が原因で延期されるのは初めてのことです。サウジ政府にとっては、スポーツ大会の延期という枠を超えた痛手につながる可能性もあります。

2030年までの国家改革戦略
拡大する

サウジアラビアは、2030年までの国家改革戦略を掲げています。石油依存を脱却し、観光・娯楽・国際的ビジネスを発展させて、アジア随一の先進的国家を目指す方針です。2030年には万博。その4年後にはワールドカップ開催も決まっている中、安全面での不安が解消されなければ、国家イメージを大きく損ないかねません。サウジは今、岐路に立たされているのかもしれません。

この記事の画像一覧
外部リンク
この記事の写真をみる(6枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る