
アメリカの中間選挙は民主党が上院と下院ともに勝利しました。この結果は日本にどんな影響をもたらすのでしょうか。日経平均は一時3000円以上の値下がり。今後の日本経済への「3つの影響」を見ていきます。
「物の値段の上昇率が少し落ちてくる」
ステーキ&ハンバーグの店
いわたき せんげん台店
千葉健悟店長
「価格が安定すればたくさんタンパク質取れるので、トランプさんよろしくお願いいたします」
民主党の勝利が確実になったことで、日本にも影響が出始めています。影響がありそうなのは、原油や輸入食品など3つです。
まず、原油高です。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト
木内登英氏
「戦争が終結に向かえば下がる」
エコノミストの木内さんは、今後、民主党が議会を占めることで、トランプ政権が求める追加の予算が認められなくなり、戦争の継続がしにくくなるとみています。
「イラン攻撃前まで(原油価格は)下がらないと思いますけども、いろんな物の値段が落ちてくる」
期待を寄せるのは、クリーニング店。洗濯に使う石油系溶剤から、ハンガー、仕上げのカバーまで、ナフサを使わないものはないといって良いほどです。
シロヤ あざみ野工場
後藤拓也工場長
「急きょもっと安いものに変えるということで、今1本9円のハンガーを使っています」
ハンガーは1本12円のものから9円のものに変更するなど、企業努力を続けましたが、春にはワイシャツを1枚10円値上げしたといいます。
「本当に十数年ぶり、ワイシャツの値段を上げた。この状況が落ち着いてくれると本当にありがたい」
食料品すぐに価格に影響せず
今後、影響がありそうなのは、輸入食品です。
埼玉県越谷市のステーキ店は、肉汁たっぷりのアメリカ産牛肉がウリです。ステーキは上がるのか、下がるのか。2年前、トランプ大統領が再選されたときに、店長は…。
千葉店長
「肉が安くなると期待。トランプさんイケイケなので(大統領に)なってくれたら」(2年前)
笑顔を見せていましたが、あれから2年が経った今月4日は浮かぬ顔。
「変わらないというか、少しひどくなっているかな」
アメリカ産牛肉がウリのはずのステーキ店。その冷凍庫を覗くと…。
「アメリカ産カルビです。他はない。切らしている」
アメリカ産のストックは2ブロックだけ。円安で価格が上がったことで、卸売業者の仕入れが減ったため、店ではオーストラリア産に変更しました。
「(米国産は)高すぎて客に負担がかかる」
エコノミストの木内氏は、為替についてこう話します。
「民主党が勝つと、やや円安ではないかなと思います。民主党は、財政の悪化に歯止めをかけるという方向を重視してます。財政の悪化リスクが小さくなるというのは通貨高要因と考えられます。ですから、ドル高・円安ということになるのではないかと思います」
円安になるものの、すぐに価格に影響が出るものではないとしています。
すでに影響が出ているのが、株です。下院に続き上院でも民主党が勝利したことを受けて、株価は一時3000円あまり値下がりしました。その後戻したものの、前日より800円以上安い6万2188円で、取引を終えました。今後、株価はどうなるのでしょうか。
「民主党が議会を制するとAIの規制が強まるという方向で見てまして、きょうもそれもあって、株価が大幅に下がっています。アメリカのAIブームが落ちると、日本の経済にマイナスの面もあるということですね」
(2026年11月4日放送分より)
この記事の画像一覧
