「AbemaTimes」では、映画『日本で一番悪い奴ら』に出演したYOUNG DAISに直撃取材! 綾野剛演じる悪徳警官の主人公・諸星要一の舎弟として暗躍する山辺太郎役を好演したYOUNG DAISは、「ダチっていいなって、ハートウォーミングでキラキラしているシーンもありました」と本作について語る。イメージとは少々違い、青春映画風の本作について話を聞いた。
――キラっキラな青春映画の印象でした。ツレとかダチとかの話で、ノスタルジーもあり
バディー感、強いですよね(笑)。諸星要一(綾野剛)という悪徳警官と周囲にいる人間たちの数十年の話ですが、そういう仲間たちがいたってところだけ注目すると、青春映画ですね。僕らでいうところの、ツレとかダチとかいう言葉が表現として合っていますよね。
――観る前のイメージと観た後の印象が違いましたが、ご覧になっていかがでしたか?
最初と印象が全然違いましたね。ダチっていいなって、ハートウォーミングでキラキラしているシーンもありました。そこは感動しましたね。後は諸星という人間の渦に巻き込まれていく周囲の人間たちが、刹那的になっていく姿がすごく印象的ではありました。
――彼と出会って別れていく人がたくさんいて、その去り方に確かに刹那を感じました。
愚かに堕ちていくというよりも、人間って、そうなってしまうものという切ない感じが、映画を観ていて心に入ってくるところですよね。始まりはゲラゲラ笑って観ていましたが、観終わった後にはかみ砕いて言葉にするまで時間がかかる作品でした。
――まるで一晩の出来事のような、花火のような瞬間的な輝きさえ感じる世界観でした。
26年間という四半世紀の物語ですが、そこを生きている諸星という人間のエナジーが、時間を短くさせているのでしょうね。そこで起こるめまぐるしい事件もありますが、この人間に惹きつけられた人間たち、彼に添い遂げている人間たちの物語こそが凄まじくて。
――そのスピード感が心地良かったです。楽しい時は、あっという間に過ぎ去るような。
ものすごい勢いで彼らの人生が描かれていくので、あたかも一夜の物語のようなスピード感が生まれたとは思いますね。犯罪ですが、自分の中の正義を貫いてやってしまっているので、日本で一番悪い奴らとはなっているけれど、「本当にそうなの?」って。
――それは思いました。日本で一番悪い奴らって、誰のことを言っているのかなと。
「一番悪い奴って誰?」ってなった時に、指を差しにくいと思うんです。本当に彼は悪い奴だったのか、そういう印象になっているのかなって。彼のやっていたことは悪いけれど、仕事の姿勢やそれに伴うもの、人としての勢いは魅せられるものがあると思いますよね。
――「AbemaTimes」の読者に、この『日本で一番悪い奴ら』、どうアピールいたしますか?
いまの時代と昔の違いはあると思うけれど、規制が強いなかで表現すること、自分らしくいることが難しいですよね。でも、そのなかで諸星のように正しいか間違っているとかは別として、奴の自分が信じたことを最後まで貫く姿勢を観てほしいですね。
映画『日本で一番悪い奴ら』は、大ヒット上映中!