我々OKAMOTO’Sは引き続き全国47都道府県ツアー中です。
至る所でレコードを購入してしまい、大変なことになってしまっています。
しょっちゅう行く地方ではもちろん、東京に帰ってもさらに買ってしまいます。
とにかくもう私の家には物を置く場所が無いんです。
だからと言って、初めて行く土地のレコード屋さんに行かないわけにはいかないじゃないですか。
サブスクをフル活用して気になるレコードの音源を視聴したり、ネットで調べたりしていると、もう何が何だかわけがわからなくなってきます。
最近、私はレコードに興味が湧き始めているやつなんかがいたら即座に止めるようにしています。
音楽は音楽なので再生メディアなんて関係ない!素晴らしい音楽は素晴らしい!それだけ!と。
もし、これを読んでくれているあなたも興味があるのなら絶対にやめた方が良いですよ。レコードなんて重いしかさばるし、本当に音が良い物なんてほんの一握りですし、それを手に入れたとしても再生するためにはきちんとした設備も必要になってきますから。もちろん「一生魂捧げます」ってんなら話は別ですけどね。
そういえばこの前、広島で貴重な経験をしました。
レコード好きの知人が、とあるおじさんからレコードを救出するというので、お手伝いさせてもらったんです。そのおじさんは住んでいた家を手放すことになって、そこに長年放置されていたレコードを全部捨てようとしていたらしいんです。それに気づいた知人がすかさずチェックを入れたってわけですね。
市内から車で約一時間、誘ってくれた知人と、その友人と、私の三人で目的地へと向かいました。
到着してまずその量に驚愕。ざっと4000枚程度でした。
しかもそのおじさん、FM局に勤めていたらしくラジオ局用のプロモ盤だらけ。カセットテープもたくさん。いわゆる宝の山でした。86年から90年頃までのJPOP、ハードロック、ニューウェイブ、パンク、演歌、歌謡曲、アイドル、サントラ、、、そのおじさんが当時担当していた番組のカラーによって送られてくるサンプルが全然違っていて、棚ごとにその歴史を感じることができました。
再生メディアなんて関係無い、音楽は音楽だ!とレコードを完全否定する意見も述べましたが、やはりこういうような出来事が起きると見て触って匂いが嗅げるようなレコードにはワクワクするし、本当に愛しくなります。実質、こんなに長い期間廃れずに残り続けているメディアはレコードしかないですしね。自分達の音楽を100年残したいならレコードを作るべきです。
ああレコードに殺される、、、。
オカモトレイジ(OKAMOTO’S)
中学校からの同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。
2010年、日本人男子としては最年少の若さでアメリカ・テキサス州で開催された音楽フェス「SxSW2010」に出演。アメリカ七都市を廻るツアーや豪州ツアー、香港、台湾、ベトナムを廻ったアジアツアーなど、海外でのライヴを積極的に行っている。
これまでシングル8作品、アルバム7作品を発表。
最新作は、CDリリースの後に小説化され話題を呼んだメンバー渾身のロック・オペラアルバム「OPERA」の、もう一つのエンディングを飾る楽曲でもある「Beautiful Days」。
2015年11月からはZEPPワンマン公演を含む、年をまたいで全国22箇所を回るツアー「OKAMOTO’S TOUR 2015-2016 “LIVE WITH YOU”」を大盛況の内に終了した。
2016年6月からは「OKAMOTO’S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016」と題した、キャリア初の47都道府県ツアーの開催も発表。